東京国立博物館の特別展

「国宝 鳥獣戯画のすべて」

2021年4月13日~5月30日までの予定でしたが。
途中、東京都に緊急事態宣言が出てしまったため4月25日から5月末まで休館。
このまま終わってしまうのかと思っていたら、なんと6月20日まで会期延長!

正直、延長するとは思っていなかったので少し驚いてしまいました。
本当にありがとうございます、としか言えません。
ありがとうございます!

本当なら2020年の夏に開催予定だったんですよね。
どうなるのかなと思っていたらやはり延期になってしまいました。
中止にはならないだろうと思いつつ、同時に夏休みに当たらなくてよかったと思ってしまったり。

そして新たな予定が出て、当然ですが事前予約の必要あり。
これなら以前の長蛇の列にはならないよね、と安心すると同時に脳裏にチラつくチケット争奪戦。

人気だからなぁ、チケット取れるかなぁ。
やっぱり先着順だよね、抽選にしてほしいな……無理だよね。
なんてチケット発売の詳細を待っていました。



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そして発表されたチケット発売の日程を見てみると。
2回に分けて発売されるその日付は、なんとどちらも仕事が休み!

勝った……!

平日10時からですしね、きっと取れるよねと。

そしてチケット発売当日。
販売サイトは3つありましたが、私はセブンチケットで。

10時前からスタンバイ。
でもやはりアクセス集中して何度か更新させられましたが、思ったよりすんなりと希望の日時を取れました。

なんと4月13日の9時から。
初日の初回です。
いえ、その日は他にも予定があったのでちょうど都合がよかったのです。

わくわくそわそわしながら待ちましたよ。
そして当日。
朝の8時に国立博物館前に行ってみると、すでに20人ほどが並んでいました。
皆さん、早い^^

並んでいる間に入り口の看板を撮影。


時間になってチケット確認&検温。
会場は奥まったところにある平成館です。

あぁ、いよいよ鳥獣戯画!
しかも今日は並ばずに見られる!
しかもしかも甲乙丙丁を一緒に!

今後、特別展はすべて事前予約でいいのではないでしょうか?

平成館前
ここは引いて建物と一緒に撮るべきでしたよね。


入館してすぐの階段前でチケットを確認。
ここで特別展のチケットももらえます。
今回はチケットがデジタルだったりセブンチケットだったりなので、これがもらえると記念にもなるし嬉しいですよね。


受付を済ませてエスカレーターを上って……いよいよです。
音声ガイダンスもありますが、とりあえずそれは後で。

まずは第一会場へ。

入ってすぐは鳥獣戯画の模本が展示されています。
でもやっぱり早く本物を見てみたかったので奥へ進んでしまいました。

その先がいよいよ「鳥獣戯画 甲巻」です。
開催前から話題になっていた動く歩道!
最初、聞いたときは「お金かけてるなぁ……」って。
でもいいですよね。
強制的に動かせば人が溜まることもないですし。

もちろんまだ人も少ないのでスロープを上がってすぐに見ることができました。
傍から見ているとずいぶんとゆっくりだな、と思っていましたが。
実際に乗ってみるとそれほどゆっくりでもなく、でも早すぎるという感じもなく。
そりゃあ、ゆっくりならゆっくりなほどいいですけどね。

もうね、ほんとにね。
見てるだけでにこにこしてしまう。
なんと楽しそうな水遊び。
矢を射たり捧げものを運んだり。

最低限の線だけで色もなく、それでもこんなに動きのある絵を描けるなんてすごくないですか?

うわぁ、うわぁ……と見ているうちに動く歩道も終わりへ。
降り口にあった「おしまい」という吹き出しが可愛かったです。

余韻に浸りつつ進んで次のコーナーへ。
次は乙、丙、丁がそれぞれ展示されています。
ここも各巻、多少人が並んでいるくらいでほぼ待つことなくゆっくりと見られました。
さすが初回はいいですね。

ここで好きなのは丙巻です。
前半は囲碁とかにらめっことかの人間の遊びが、後半は甲巻のような兎や蛙、猿たちのお祭り?
実はここに私の一番好きな子がいます。


騒ぎながら山車を引いている集団を眺める猫。
「何やってるんだかなぁ」みたいな一歩引いた感じの表情がとても好き。
この猫、わりと人気あると思うんですよ、
展示場内の丙巻のアイキャッチ的なところに使われていますし。

並んで見ている後ろから、この猫だけを見ていく人もいました。
後日、18時からの回に行って閉館までいたのですが。
その時も乙と丁は、ほぼ人がいなくなっていたのに丙のところはまだわずかに列ができていましたからね。
私は勝手に、みんなこの猫が見たくて最後までねばっているに違いないと思っていました。

ほんとに可愛い……。

でも残念なことに。
この猫のグッズがないんです!

甲巻の烏帽子に扇子の猫のグッズはたくさんあるのに。
欲しかったなぁ。

第一会場はこれで終了。

第一会場を出て次は反対側の第二会場へ行くのですが。
私はここでもう一度第一会場へ行って最初の模本を見て、再度、甲巻の歩く歩道へ。

この時点で次の回の人たちの入場はまだだったようで。
多少並ぶことはありますが、前回の展示と比べると本当に天国ですよね。
あの鳥獣戯画をこんなすいすい見られるなんて。

でもこれは見る側の私の感想で。
主催する方からすると入場者数が格段に減ってしまうのだから……辛いですよね、きっと。

第一会場を2周して、次の第二会場へ。
まずは「断間」。
巻物から切り離されてしまった部分が展示されています。
後半から展示されるものもあるようで、5月のチケットも取らなきゃって感じでした。

途中から鳥獣戯画を離れて。
鳥獣戯画を保管してきた京都高山寺の明恵上人関連の展示です。

明恵上人坐像のお顔が、本当に穏やかで。
展示の仕方も本当に雰囲気があってよかった……。

そして。
坐像の中に巻物が入っているのがCTで発見されたそうです。
取り出すこともできず、何が書かれているのかはまだ不明。
んー、見てみたい!
なんか浪漫がありますよね、こういうの。

特に気に入ったのが明恵上人が想いを寄せていた石。

上人様、本当に想いの深い優しい方だったんだなぁ。
最後の仔犬が可愛かった^^

第二会場を出て売店へ。
これもお楽しみのグッズ販売!
とりあえず2万ほど使ってしまいました。
ガチャもあったんですよ。
ついついやってしまいます。
猫がほしかった……。

このガチャ。
初日ではカプセルを入れるゴミ箱もなく、傍に付いている人もいなかったのですが。
後日、行ったときは場所が変えられて一人傍に付いてゴミ箱も用意されていました。
人気だったのかな?

この時点で入館から2時間と少し。
ちょっと疲れたので一度離脱してお昼ご飯へ。
一度入場すれば、その日のうちなら時間に関係なく再入場できるとのこと。
ただし正門から外に出てしまうとだめです。

国立博物館内のレストラン「ゆりの木」へ。
いただきます。


ここでゆっくりして、せっかくなので常設展へ。
こちらでは特別展に合わせて「鳥獣戯画スピンオフ」が開催されていました。
鳥獣戯画に出てくる動物たちがこれまでどのように扱われて表現されていたのかを展示しています。
模本もありました。


そして再び平成館へ。
入り口に入場待ちの列ができていました。
けっこう並んでいます。
が、再入場はそのまま受付横に立っているスタッフさんにチケットを見せればすぐに入れました。

特に入れ替え制ではないので、一度入ってしまえばいつまでいてもいいし再入場もOK。
朝よりもかなり人は増えていました。
売店がすごいことに……。

今度は音声ガイドを借ります。
やっぱりガイドがあると格段に楽しくなりますね。
中も人が多く、甲巻は朝より待ちましたがそれでも10分ちょっとくらいで見られます。
乙丙丁も列がかなり伸びていました。
最前列で見なければ後ろからちょっと覗く感じでもいいのですが。
やっぱり前でゆっくり見たいですし。

ガイドを何度も聞き、クイズに答えたりしつつのんびりと待っていました。
この後も甲巻を数回ぐるぐる。
ほんと、贅沢です。

そして初回はこれにて終了。
本当はミュージアムシアターで上映されている「鳥獣戯画超入門!」も見たかったのですが。
この日はお休みでした。

後日行った時の様子です。

けっこう人気あるんじゃないかなと思ったのですが。
チケットはどの回も残っていました。
ミュージアムシアターは本当に面白いので心底お勧めです。

入場の時にうちわを渡されます。
こんなの。

表裏に兎と蛙が。
暑いからかな? と思ったらクイズの回答に使うそうです。
楽しそう。
今回の作品、OPから泣きそうになりました。
か、かっこいい……。

クイズは3問。
答えは兎か蛙のどちらか。
正解と思う方の面を向けて回答です。
はじめの2問は簡単ですが、3問目はちょっと難しい?
私は知っていたので答えられましたが、でもまあ2択なので^^

全問正解するとプレゼントがもらえます(上映後に自己申告)。
そして上映終了するといつもの撮影タイム。

この映像を「#トーハクでVR鳥獣戯画」でツイートするとこれまたプレゼントがもらえます。
左が全問正解、右がツイートのプレゼント。


さて。
話は初日に戻って。
博物館を出ても鳥獣戯画はまだ続きます。

今回の特別展との連動イベント。

鳥獣戯画展特製「ギガコースター」

上野駅周辺の飲食店と提携して鳥獣戯画のコースターがもらえます。
これは外せません。
場所は

・上野駅構内のエキュート上野
・上野駅改札外のアトレ上野
・松坂屋上野店
・上野マルイ
・PARCO_ya上野

以上、5施設の中にある飲食店が対象です。

初日に行ったのはエキュート上野「ハミングカフェ」。
ここは上野駅での時間調整によく使います。
入館前の腹ごしらえにモーニングをいただきました。
ここは「SARU」。


これも初日、博物館から出た後のアトレ上野「京橋千疋屋アトレ上野店」
上野に来たらやっぱりパンダですよね。
ここは「KITUNE」。


そして別の日に残り3店舗です。
松坂屋上野店「喫茶トリコロール」。
ホットケーキとプリンのセット。
このプリンが「ザ・昭和のプリン」みたいでとても美味しかったです!
店内の雰囲気もよかった!
ここは「USAGI」。
2枚もらってしまいました。


続いて小休止でジュース。
上野マルイ「グッデイジュース」。
暑かったのでこの一杯は沁みました。
ここは「KAERU」。
ここでも2枚渡されて……余ってるの?


最後に上野から御徒町へ行ってPARCO_ya上野「うえの やぶそば」。
海老天がとても大きくて美味しかったです!
ここは「NEKO」。
やっぱり2枚持ってきてくれて……余ってる??


以上でコンプリートです。

ヲタクはコースターに目がないですよね。

そして毎回思うのですが。
特別展の図録って内容やページ数のわりにとってもお安い!
だいたい3千円超えくらいで買えますよね。
本当にすごいと思います。

今回の図録も原寸大の全巻が載っていたりします。
持って帰るのは大変でしたけど。
家に帰ってからニヤニヤしながら見てしまいました。

合計3回、行ったのですが。
行くたびにグッズを買ってしまい、最後に買ったもの。
どこに飾ろうか迷っています。
これも合わせると、グッズにかけたお金は4万いったかと……。


それにしてもこのご時世。
やっと特別展が開催されたはいいけど、またいつどうなるか分からない。
とにかく見られるときに見ておかないと。
と思ってできるだけ最初の方に取っておきました。

案の定、途中で緊急事態宣言が出て博物館も休館に。

ツイッターでは
「博物館ならみんな喋らないのに!」
という意見も見られましたが……

複数連れの方々はけっこう喋っていましたよね。
マスクをしているとはいえ、なんでそんなに喋るんだと思っていましたが。
実際に行ってみると対策としてはちょーっと甘かったかな、と感じました。
自分も行っておいてなんですが。

でも本当に楽しかった!
3回行ったうち、2回が朝イチ、1回が最終回。
やっぱり朝イチが一番いいですよね。
入ってすぐにグッズ販売にいけば混雑の中で買う必要もないですし。

そして最終回。
閉館は20時ですが、甲巻の歩く歩道は19:30まで。
日にもよるのでしょうが、私が行ったときは19時を過ぎると5分待たずに乗れました。
何度もぐるぐるしてしまったのでスタッフさんに顔覚えられてたかも。

そして甲巻が終了したらあとは乙丙丁をゆっくりと。
それでも丙巻は最後まで列ができていましたね。
といっても待っているのは4、5人程度でしたが。
丙巻の猫ちゃん、やっぱり可愛いですよね~。

そしてこの時間、一番混んでいるのがグッズ販売でした。

次はいつ見られるかな。
その時も事前予約になるかな。
でも4巻一気にはもうないかも?

本当に本当にありがとうございました!



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