文豪とアルケミスト・審判の歯車
第十二話「歯車」前編



なんというか、言葉もないのですが。
いや……もう……ね。

一つだけはっきり言えることは。
すべてのスタッフさん、ありがとうございます!

私が初めてちゃんと読んだ芥川作品は教科書だったのですが。
それが「蜘蛛の糸」だったのか「羅生門」だったのかはあやふやです。
どちらも衝撃というか、ショックでしたよね。
結局は地獄に落ちたカンダタと、「下人の行方は誰も知らない」の終わり方。
なんとなく、うわぁ……と思ったことを覚えています。
が、何より先生の写真に一目惚れしたのですが(笑)。

それからいろいろと読み漁って、結局今でも好きなのは晩年の作品なんですよね。
一目惚れしたってことは、ご本人に興味があったわけで。
一番好きなのは「河童」です。
初めて読んだときは河童の世界の常識にいろいろと衝撃を受けました。
特にショックだったのは妊娠している河童のお腹の赤ちゃんに
「生まれてきたいか」
と医者が聞くと
「生まれたくない、父親の精神病の遺伝だけでも大変です」
それを聞いた医者は薬でお腹の赤ちゃんを消してしまう。
先生の実母も精神に異常をきたしていて、いつか自分もそうなるのではないかと不安を感じていたようですから。
長男が生まれた時も、どうして生まれてきたのだろう、みたいなことを書いていましたよね。
なんだっけ「或阿呆の一生」でしたっけ?

他にも働けなくなった河童は食用肉にされてしまう、とか。

今読んでもよく分からないところはありますが、好きです。

ゲームを始めてからいろいろと読み直しましたね。

今回の「歯車」はひたすらレエン・コオトが頭に残った作品でした。
所々にレエン・コオトが出てきて、またそれが不穏なんですよ。
だから普段の生活でもレインコートとか雨合羽とか聞くとレエン・コオトを思い出してしまうという。
後年、海外ドラマの「IT」を見てジョージィが着ていた黄色いレインコートも加わって。
レインコート=不穏 という図式が私の中に出来上がりました。

ちなみに「IT」は最近の映画より昔のドラマの方が好きです。
とくにペニーワイズは断然ドラマ派です。
原作が一番怖かったですけどね。

アニメで「歯車」をやると知ってまた何度か読み直しました。
すごい強迫観念ですよね。
でもなんとなく分かるというか。
私は自分でも被害妄想が強い方だと思うし、全てのことをマイナスに考えてしまうし。
いつまでも同じことにこだわってそのシーンや言った言葉を何度も何度も何度も心の中で繰り返してみたり。

この「歯車」の世界をどんなふうに描いてくれるのか。
それが楽しみでした。

侵蝕者は絶対「レエン・コオト」だよなと。

写真が一枚もないと寂しいので。

「歯車」の載っている文庫「河童・或阿呆の一生」
右:昭和63年43刷
左:平成29年102刷(文アルとのコラボ表紙)

コラボ表紙のカバーを外すとまたカバー。
河童^^

昔の本って容赦なく文字が小さいですよね。



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前回のラストから始まりますが。

寛が先生の真後ろに立って刀を振り上げているんだなぁ、と改めて気づきました。
さすがに首を落とすことはできないのかなと。
ほら、ああいう状況だと斜め後ろに立って首を落とすじゃないですか。
寛、先生の顔をちょっとでも見えると辛いのかな、なんて。

それとも、当然首を落とすだろうって思うのは時代劇の見過ぎ?
もう先生が正座をした時点で斬首を思い浮かべてしまいました。

OPが終わってからの提供画面。
なに?
寛と太宰ですよね?
どういう状況?
二人の武器が拮抗している感じ?
いろいろと考えてしまいました。

ここから始まる回想。

すでに言葉もないというか。
ここで言葉なくしてたらこの先どうなるの、と今なら思いますが。

田端の家がね。
まず、グっとくるんですよ。
田畑文士村記念館に田畑の家の模型があるんですけどね。
そこの近くにあるモニターで先生が使用されていらっしゃった小物とか、家の様子を流しているんです。
20分くらいだっけ?
行くと必ずそれを2回は見てしまうのですが。
DVDでもいいから売ってほしい。

家の跡地の一部を区が買い取って記念館をつくる予定もあるそうで。
完成予定は再来年でしたっけ?
もう、ものすっごく楽しみです。
どんなものが展示されるんだろう、とか。
グッズは何かな、とか。
すいません。
いや、原稿用紙とか再現してくれないかな、なんて。
先生の使っていたGペン、奥様いわく「金G」も再現してくれないかな、なんて。
もう今からわっわくなんですよ。

で。
そんな田畑の家です。

二人の先生が縁側に。
ゆったりとしたメインテーマが流れてきてタイトルの「第十二話」が入ってくるのがすごく好き。

ほんとにね。
書きたいなら書けばいいじゃない、と思います。
でもできない。
売れるものを書いて家族を養っていかないといけないというのも、現実問題としてあるでしょうし。

先生の書斎。
せっかくOPでは火鉢と鉄瓶もあるんだから。
ここにも入れればよかったのに。

どんどん先生のお顔が疲れていくのが辛い。
漱石先生は木曜会でしたが、先生は日曜日が面会日だったようで。
あれは疲れるだろう、って誰かが書いていたのを覚えています。
誰がどこに書いていたかな。
執筆だけでなくそういうところでも相当お疲れだったのだろうなと。

青罫半ぺらの原稿用紙。
書き損じが多いから200字詰めなんだそうです。
売ってほしい。

もう一人の先生は本当に先生のことを慕っていたんですね。
もちろん先生がそうなるように想像しているからなんでしょうけど。
二人の姿が尊すぎます。

もう一人の先生は心のケア専門で書くことにはタッチできなかったんですね。
だから転生してきたときも作品を書いたときの心持ちが分からなかった。
じゃあ、志賀さんに「うまくいかなくて」と言ったのはなんだろう。
なんとなく話を合わせちゃった?
でも密談ルームで志賀さんの批評は正しいって言ってたしなぁ。

書いた時の心持ちが分からないだけで、批評とかに関する感情の話は聞いていたのかな。
どんどん追い詰められていく先生。
見ているしかできないもう一人の先生。

夕焼けの縁側、辛い。

声優さんってすごいって思いました。

もう本当に先生、辛い……。
全てを諦めてしまっているようです。
それを見るもう一人の先生は歯がゆいどころじゃないでしょう。
先生の心を引きずってでも楽な方に持っていきたいでしょうに。
そんな彼にさえ「すまない」と言ってしまう先生。

もう一人の先生は、先生の望んでいることを口にしてくる。
それは間違っていないと肯定してくれる。
それは自分がそう望んで創造したから。
でもそれを聞いても、結局はそうできない自分が嫌になる。
こんな僕ですまないね。
とか思ってしまうのかな。

しかも。

眠っているうちにそっと絞め殺してくれないか

これね。
ゲームの補修でこのセリフを聞いたときは

それをここに持ってくるかー!?

って思いました。

「歯車」の最後の文章ですよね。
あそこは読むたびに、うわぁ……って気持ちになります。

小説にしてもなんにしても。
最後の一行ってすごく考えませんか?
すごく重要な気がするんです。
(それを言うなら最初の一行もそうですけど)
その閉じ方があれですからね。
うわぁ、って思いますよね。

それを先生はもう一人の先生に言ってしまう。
もう涙目になりました。
見るたびに鼻がつーんとなるというか。
ごめんなさい、大好きなシーンです。
すごい、好き。

言われた方はどうすればいいのよ。
先生のことを守りたいのに、本人からそんなこと言われて。
でも先生がそう望むのなら、いっそ絞め殺してしまった方が幸せなのかもしれない。
自殺というよりは心中ですよね。
ごめんなさいごめんなさい。
こういうの……すっごい好きです。
ほんっとにごめんなさい。

先生を楽にしてあげられるのは自分だけ。
それでもできなかった。
先生を大事に思う気持ちが勝ったのかな。
まだなんとかしてあげられるかもしれないと、チラっとでも思ったかな。
単純に、何をしようとしているんだ!
って正気にかえった感じでしたけど。

先生の望みを拒否してしまった。

この夕焼けの縁側は見た目の話ではなく、壮絶に美しいシーンだったと思います。
いや、見た目も壮絶に美しいんですけど。

でも。
助けられなかったんですね。

あぁ……きてしまった自殺の場面。

こんなところでなんなんですが。
普段の二人はどうなっているんでしょう?
もう一人の先生は常に姿を現しているわけではないのでしょうか。
何かの折に、先生が話したいと思った時とかに出てくる?
見ている限りはいつも傍にいるっぽい感じですが。

でも服毒した姿を見て唖然としているってことは。
常に一緒じゃないのかな。
それとも、もう一人の先生も夜は眠るのかな?
服毒の時は本気で誰にも邪魔されたくないから、もう一人の先生も出てこられなかったとか。

口元に血が……。

え、睡眠薬でしょ?
ヴェロナールとジャールの睡眠薬、って私は覚えていました。
でも青酸カリって説もあるようですので。
一筋の血があると劇的ですよね。

それを言えば「闇中問答」も違っていたと思いますが。
もうそんなことはいいです。

2020/08/05:追記
あえて「闇中問答」だったんですよね。
ドキュメンタリーじゃないんですから。
:追記終了

でも先生の自殺を考えるたび。
遺稿を託された久米はどんな気持ちだったんだろうと思います。

「僕の死後にも何年かは公表せずに措いてくれ給へ」

と書かれていた「或旧友へ送る手記」をすぐに発表したりして。
正直「おい!」とか思いましたが。

なんかね。
彼の自殺に関してはいろいろ読んで卒論も書いたので。
ほんとに……ね。

どんなことを書いていたかなと読み返してみたいとも思うのですが。
卒論返すよって時に受け取りに行かなかったんですよね。
結局そのまま卒業してしまったので。
もはやこの世にありません。
何書いてたのかなぁ(笑)。

「暗中問答」は昔読んで難しいなぁという印象を受けたので。
学生時代は必要に迫られて読んだと思いますが。
それ以来、読んでいません。
あとでちゃんと読み返してみます。

先生……自殺したんですよね。

そして私は大きな勘違いをしていました。
前回の振り返り記事でも書きましたが。

もう一人の先生は自分を生み出しておきながら自殺してしまった先生を憎んだのかなと思っていたのですが。
ぜっんぜん違いました。
まったく逆でした。

先生を苦しめた「文学」を憎んでいたのですね。

先生の死でゆっくりともう一人の先生の足が消えていっています。
本来ならそこで一緒に消えていたのでしょうが。

その強い想いが侵蝕者に気づかれたんですね。

文学は人の感情を揺り動かす
感受性を刺激され多様化した個人は他者を受け入れることを拒絶するだろう
人は文学によって愚かになる
それを危惧する意思が浸食者を生み出した。
侵蝕者を織りなすのは文学に対する負の感情

明かされる侵蝕者誕生秘話?

んー、そういう考え方もあるんですね。
嫉妬や妬みなどの負の感情はよく分かるけど。
感情が突っ走りすぎると他の意見を聞かなくなるってことかな。

侵蝕者の説明シーンで映るのが現代なんですけど。
やっぱりヨージがアルケミストでは?
(まだ言ってる)

望みを聞かれるのは朔ちゃんの時も同じでしたね。

最愛の友人のために彼のすべての作品を消したい。
それによって芥川龍之介の作家になるという運命を変える。
作家にさえならなければ幸せな人生を送れたかもしれない。

あぁ、五話の伏線が回収されました。
作家の過去も未来も変える。
それがもう一人の先生の望みだったのですね。

激情を吐き出す姿にぞくぞくしました。
音楽もいい仕事しています。

でも。
先生が芥川家に養子に出された時点で。
もっと言えば、養子に出される原因の実母の精神異常が発症した時点でもう決まってしまっているような気がします。
「文学好きの家庭から」を読むとね。
こう言ってはなんですが。
文学を消しても環境としてその素養が植え付けられてしまうのではないかなと。
堂々巡りだな……。

もし作家でなければ、なんだろう。
養子に出されなければお父さんの跡を継いだのかなとか。
英語を教えていたから教師かなとか。
ツイッターで建築家になりたかったというのを読んだのですが。
そうなんだ!
初耳だったかも。

もう一人の先生に侵蝕者がとり憑いたというより、力を分け与えられた。
そうして得た図書館やアルケミストの知識。
先生や寛たちを世界の挟間に閉じ込めたのも結局は先生を守るため。
振り返って先生と見つめあった瞬間、どれだけの想いを抱えていたことか。

もう意地らしいというか、可哀そうというか、哀れというか。
でも可愛くて可愛くてどうしようもなく愛おしいんですけど。
私がもう一人の先生を守ってあげたいよ!

これですべてがはっきりしました。

全てを取り戻せ!
ってフレーズはなんのやつでしたっけ?
ここでは取り戻してほしくなかった。
ずーっと記憶をなくしたままみんなと一緒にいてほしかった。
あ、そうなると4人の新思潮が可哀そうですが。

もうね。
回想から始まって侵蝕者との対面、記憶を取り戻した顔つき。
鳥肌続きでした。
なんなの、これ?

記憶の戻った先生の凶悪的な美しさ。

その中に、一片でもこれまで図書館で暮らしていた時の感情は残っていないのでしょうか。
「恩讐の彼方に」が一気に侵蝕状態になって。
赤く染まった川がまるで地獄の川のようです。
自分の本を侵蝕された寛は大丈夫なの?

っていうか。

ちょっとぉ、男子ぃ!
いい加減に戦うのやめなさいよぉ!
てか、戦ってもどうしようもないでしょう。
戦いで勝負決まっても根本的なところは何も決まらないでしょうが!

でも、すでに先生を消すどころの話ではなくなっていました。

阿鼻叫喚

この言葉がこんなにぴったりくる現場を私はこの歳まで経験したことがありません。

世のお司書さま、きっと阿鼻叫喚。

私の状態といえば。
状況を理解するのが遅れる感じ?
目で見て何が起こっているかは分かるけど、感情が追いついていかない。

え? え?
ちょっと待って?
え??????

みたいな。

最初の寛が刺されて。
実は日付が変わって土曜日になった瞬間にスピンオフ漫画を読んでいたので。
弔辞ネタが被ってます。
あっちはほのぼのしてるけど。
こっちは……。

僕の友の最愛の親友

あえてそんなことを言うあたり。
寛のこと相当恨んでそう。

これまでの感想だと色を変えて文字を大きくして
寛!!
とかやっていたと思いますが。

そんな気さえ起きません。
放心状態、というのが近いのかな。
いまだに叫ぶ気にもなりません。

ただ、寛……と。

とにかくこんなことは予想外で。
檀くん、がんばったね。

でも歯車だけは気になりました。

志賀さんの歯車は残ったのに。
ここでは歯車まで消えてしまった。
どちらがイレギュラーなことなんですか?

太宰と対峙する侵蝕先生。
太宰は太宰でこの侵蝕先生を守りたいと思っているのに。

太宰の目。
作家である先生を慕っていたり。
図書館で一緒に戦った先生への信頼とか。
こんなことになっても侵蝕先生を信じたいという強い想い。
作家としての先生を尊敬して慕う存在は、侵蝕先生には許せない存在なんでしょう。
そのイラつきの中に、記憶を失くしている頃の自分の感情もほんの少しは入っていると思いたいです。
それを感じるからこそ、余計にイラつくとか。

また蹴ってる。

そんな太宰もとうとう……
と思ったら。

寛……。

そう、ここでも叫ぶ気にはなれません。
ただ足から崩れてがくんとなる姿がリアルだな、と思っていました。
OP後の提供はここだったのですね。
提供画面には定評のある文アニです。

どうして庇ったかな。
兄貴らしいといえば兄貴らしいけど。
寛の道徳観を書いたものがありましたよね。
ああいうのが咄嗟に体を動かしたんでしょうか。

龍の綴ったおもいを守ってくれ。

どんな作品であれ消してはいけない。
作家がどんな結末を迎えようが、綴られた作品を消す権利は誰にもない。
(本人にはあるんだろうか。
 考え始めると長くなるから今はやめておきます)

太宰の叫び。
辛い。

太宰を攻撃してすぐに図書館に向かう侵蝕先生。
詰めが甘いです。
それとも侵蝕先生の中の記憶のない頃の気持ちが太宰が消えるのを見たがらなかったとか?



図書館に戻った侵蝕先生。

逃げるしかないよね、と思ったら。
図書館が火の海に。
ここでその音楽使う?
もう打つ手はないって感じじゃないですか。

と思ったら。
猫!

そうか、侵蝕されている本があるならそこに入れる。
でも猫は入れないよね?
大丈夫なの、館長代理?

とうとう「歯車」の世界へ。

あぁ、冒頭の列車ですね。
そしてここにきてやっと弓の攻撃が!
金色に光る矢がかっこいい。
と思ったのもつかの間。
早すぎます。

やっぱりレエン・コオトなんですね。

えっと。
歯車、落ちない?
歯車残ったり消えたり何も残らなかったり。
えー、この違いは何?

続く場面は「僕」が招待された披露宴。
大丈夫、と言われて振り返ればすでにサイの姿は消えているという。
なに、これ?
朔ちゃんが消えた描写はないけど。
消された……よね?

「僕」がさまよった東京の街。
ムシャも中也もあっという間。

どうせならホテルの場面もほしかったです。

レエン・コオトは侵蝕先生でしたが。

ベッドで寝ている本物先生はどうなの?
本が侵蝕されているのに囚われないの?
それともすでに魂が一つ入っているから入れないのかな?
なんにしても。
眠っている先生がまた素敵です。

前回はシーツとか白かったと思うのですが。
なんかピンクですよね?
どう見てもピンクですよね?
ピンクというか、桃色?
可愛すぎるんですが。
どれだけスリーピングビューティーなんですか。

もう少しで君を救えると。
左目から涙を流す侵蝕先生。
愛おしすぎます。
私はあなたが愛しいよ。

でも本物先生が作家にならなかったら。
もう一人の先生も生まれることはないでしょうに。
自分を必要とはしてくれなくてもいいのかと。
もともと本物が死んだ時点で消えていたはずだから、いいの?
自分のことより先生のこと。

魂をすり減らしてでも生み出した作品を守りたい。
自分にとって全てだった存在を守りたい。
想いは同じなのに。
だから戦いはなくならないのでしょうね。

猫の一言。

作家たちの魂が消えかかっている。

ん?
「作家たち」?
「消えかかっている」?

やっぱり完全に消えたわけではないらしい?
というかね。
これだけ一気にあっさり消されるし、歯車は消えるしで。
(あ、歯車落ちないパターンもあったけど)
やけにあっさりしすぎですよね?
むしろこれなら全員復活もあるのでは? とか思いません?
確かに最初見た時はあまりの事態に呆然でしたけど。

あっさりしているだけに、そんな深刻なことじゃないのかなと。
本当に本が消えたときに、そこでやられた作家も消えるとか?
まだ「歯車」は残っているようですし?

そこにやってきたぼろぼろ太宰。
本からはどうやって抜け出すんだろう?

猫さん!
即時回復してあげて!
猫さんも所々焦げてるけど。
髭は大丈夫ですか?



今回のエンディング。
まるでみんなの遺影を見ているようです。
こんな悲しいエンディングとか。
いや、太宰と猫さんは無事ですが。
泣くでしょ、これ。
振り返る寛がまた辛い。

あと一回だけで収まるんですか?
ジンテーゼは?

いったいどんな最終回になるんでしょう?
考えてみましたけど。

ぼろぼろのまま太宰は「歯車」に潜書。
その後、アルケミストがはるお先生と谷崎さんを転生させて二人も潜書。
(だって、回想と文豪グルメだけじゃあんまりですよ、OPにまで出しておいて)
侵蝕先生が強すぎてみんな危機一髪。
もしかしたら、またあっという間にはるお先生と谷崎さん消されるかもしれない。
残った太宰。
持ち主のムシャが消えたことでそのへんに転がっていた志賀さんの歯車が発光。
志賀さん、テーマ曲にのって復活!
なんとかして侵蝕先生を抑え込む。
(地下牢にあった紐と御札は効かないのかな)
焼け落ちた図書館に戻る。
目を覚ました本物先生が侵蝕先生を説得。
二人融合。
「歯車」が浄化されたのでみんな復活。

呑気すぎますか?

でも私の好みからすると。
侵蝕先生と太宰の相打ち。
というか。
先生が消されそうになっているところに飛び込んで一緒に消えようとする。
一人だけで逝かせられない、とか思ったりして。
だって、太宰にとってはこの先生が芥川龍之介だから。
ベッドで眠っているのは太宰の知らない芥川龍之介。

ここからは一緒に消えてもいいし。
侵蝕先生が太宰をつっぱねて一人で消えていくもいいし。
でも侵蝕先生は消えちゃまずいか。
心中パターンはだめかな。
妄想すいません。

私ね、泉鏡花の「外科室」がすぅっごく好きなんです。

アルケミスト何してるのかなぁ。
アルケミストって直接本の中には触れられないけど文豪に働きかけることはできるんでしたっけ?
でも夢を見せるくらい?
緊急避難的なことはさせられないのかなぁ。
って書いて、歯車消えたのは緊急避難では?
とか思いついたのですが。
今頃、オーロラ空間に浮いていたりしません?
そういう目で見ると歯車の消え方が回収されているようにも見えてきます。
だめ?

だって、改めて言いますが。
あまりにみんなの退場があっさりしすぎじゃないですか。
ぜったいこのままじゃ終わらないと思うんですよ?
だめ?

なんなら。
太宰以外みんな消されてしまって、太宰は相打ち。
なんとか「歯車」は浄化された。
図書館に残ったのは猫と先生だけ。
図書館はまたアルケミストが再生させると思うので、そこからまた新たに戦いが始まる的な。
アニメの文豪の魂は一度消えたら二度と転生できないのかな。

そうしてシーン変わって先生以外みんな新しい文豪が閲覧室にいて、こんな過去があったんですよみたいな話をしているとか。
文豪グルメが終わって「特報! 二期制作決定!」みたいな。
ないないないない。

アルケミスト、なにしてるんですかー!
もう大変なことになってますからー!



ほんとに見た後はしばらくぼーっとしてから二回目を見て。
4時前くらいまで起きていたのは覚えています。
私、今月のシフトが全部金曜休みで土曜仕事なんですよ。
けっこう辛いです。
心身ともに。
仕事しててもふとした瞬間に文アニのこと考えちゃいますからね。
午後とかけっこう暇だったりするとPCいじってるふりして最終回妄想してますから。
文アニ見た翌日は休みたいです。
一日中、文アニに浸っていたいです。

考察のツイートはちらちら見たのですが。
感想に関してはこれから見たいと思います。
毎回、目から鱗の感想とかあるので楽しみです。

そういえば。
この図書館自体が本の中っていうのもありましたよね。
どうなのかなぁ。

でも本当に好き。

記事を一度UPしてからもう一度十二話を見て思いついたのですが。
侵蝕先生が生まれた経緯って、結局みんな知らないまま?



さあ、みんなが消えてしまう本編の後に。
どんなグルメを見せてくれるのか。

文豪グルメ
[ハッピーバースデー 俺!!編]

コロナで放送が延長にならなかったら、この放送が6月19日の予定だったそうですね。
太宰の誕生日であり、心中遺体が発見された日。

延長になったおかげで前回が河童忌にあたるわ、この日はサイの誕生日だわで。
っていうか。
これを桜桃忌にぶつけてくるとかほんとにもう。

しかしケーキに納豆&昆布。
作ったの安吾でしょ。
しかも「アクタガワショー」って(笑)。
みんなの優しさ?
というよりは半分以上はからかってそう。

かと思ったら!
先生が!
ドアの向こうで!
先生ーーーーー!!!

カップケーキにさくらんぼ。
さくらんぼってところがいいですよね。
折り紙で作った「いつもありがとう」のメダル。
なんという優しさ。
でも先生。
それ首からかけたら文字が逆では……。
そういうところがヌケてるのかな。
先生、きっと消しゴムハンコとか作ったら素直に文字を掘っちゃって押したら反転してるんだと思う。
でも一生懸命に作っているのを想像すると可愛すぎて震えます。

太宰!
尊敬してる人がドアの向こうで待ってるよ!

あぁ、文豪グルメがこんなに切なくなるとは。
泣いちゃうよ。

文学アルバムに先生が幼稚園だったころに作った折り紙とか刺繍が掲載されています。
小学校の水彩画とか、すっごく上手なの。
ああいうのが保存されているあたり。
芥川家の方たちはマメだったのかな。

これ。
ゲームの方にも回想が実装されます?
無頼派でくるのか、この続きの太宰&先生でくるのか。
待ち遠しいです。

なんかまだいろいろと書き忘れていることあるような気がしますが。
思い出したらまた追記します。

ところで。
明日8月4日からアニメ連動イベント「歯車」が始まるわけですが。
「言の葉」集めか……。

でもそれより!
ステップアップがやばいです。
二人そろってきちゃったよ!
どうするの、これ?



二人ともLv.3にしようとしたら、おいくら万円かかるんですか?
ひー。
怖いー。
でもほしいー。

たすけて。

先生のこんなお顔の装像、初めてじゃないですか?



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