2019年2月24日の夜公演
2019年2月27日の昼夜公演
合計3回見てきました。

文豪とアルケミストが舞台化されるという話を初めて聞いたのは昨年のニコ生放送でした。
あれ、いつ頃でしたっけ?
いきなり舞台でびっくり。
嬉しいのはもちろんでしたが、戦闘シーンとかどうなるんだろうなんて。
ちょっと不安もありました。
だって、羊みたいなのとかインクみたいなのとかどうするのかな?
なんて

でもそんなのは杞憂でした。
戦闘も羊は出てこなかったけど。
控えめに言っても

とってもよかったです!
最高でした!

何と比較して最高なのかはおいといて
とにかく

最高でした!

たくさん笑って拍手して
後半はどきどきして感動して泣いて
元気をもらいました

3月10日の京都公演はニコ生配信されるそうです。
もう今から待ち遠しい!
ブルーレイも会場予約してきました。
舞台で聞いた主題歌もかっこよくて!
(会場予約だと主題歌CDがついてきます)

そんな舞台の感想をつらつらと。
あと日替わりシーンも覚えているだけ書こうかなと。
ただいつもの通り、記憶はあやふやなので(3回見たくせに)
シーンの順番やセリフと人物の記憶違いなど、多々あると思います。
すいません。
書いてるセリフも適当です。
そんな感じだったよ、ってくらいでお願いします。


で。

感想とか書く前に一言だけ。

背中は座席にぴったりつけて!



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太宰治のこと
私が見た3公演の日替わりシーン
舞台本編の感想
やっぱり買っちゃったよ、グッズとか

 

太宰治のこと

実は太宰治の作品は
「人間失格」と「斜陽」しか読んだことはありませんでした。
「走れメロス」さえ読んでいません。
あと青い文学シリーズのDVDを持っています。
これ、すっごくいいですよね。


初めて上記2冊を読んだのが、たぶん大学の頃?
正直、んー? といった感じでした。
「斜陽」にいたっては
お母さまがスープを飲むときにスプーンをひらりひらりと口に運ぶ
という「スプーンをひらりひらり」という表現しか覚えていませんでした。

「人間失格」を読んで感銘を受けたという人もたくさんいる中、
ああ、私には太宰の作品は合わないんだな
という印象を持っていました。
なのでそれ以降、太宰の作品は全く読むことがありませんでした。

その後、集英社文庫の表紙に惹かれ「人間失格」を再度購入。

こんな感じで同じ本を何冊も持っていたりします(笑)。
このとき改めて読んでみましたが。
やっぱり んー……?
でした。

そしてこの舞台を見る前に、文アルコラボの「斜陽」を読んでみました。

スプーンひらりひらりは、一番最初のページでしたね。
感想としては。
ごめんなさい。
普通に終わってしまいました。
でも弟の遺書にはウルっときちゃいましたが。

タイトルにある「余計者ノ挽歌」。
「余計者」は調べてみたら、太宰の作品「パンドラの匣」に出てくるものからとったのでしょうか。

自分の生きている事が、人に迷惑をかける。僕は余計者だ。

その「余計者」の挽歌。
あー、なんか暗い感じの話なのかな?
太宰だし、挽歌とか言ってるし?

そもそも「挽歌」って死者に対する悲しみとかを詠ったものだとばかり思っていました。
死者にだけ、とは限らないんですね。
普通に、悲しい感情とかでもあるらしいです。
それにしてもなんか悲しい内容なの?

と思っていました。
が。
終わってみれば、悲しいどころか元気をもらっている始末。
もちろん途中では登場人物の「悲しい」をはじめいろいろな負の感情はありましたが。

このタイトルのつけられた意味がまだ理解できていない感じです。
まあ、そのうちニコ生配信されたものを繰り返し見ていれば分かるかな?

 

私が見た3公演の日替わりシーン

3回見て気づいた日替わり演出のこととか。

細かいところではいろいろあったと思いますが。
覚えているところだけ。
といっても3か所くらいかな?

詳細まで覚えていないのはごめんなさい。

まずは開演前の注意事項のアナウンス

24日夜、27日昼は
佐藤、中也、芥川でした

27日夜は無頼派3人

これって他の組み合わせもありそうですよね。

・観客を心中に誘う太宰

これは日替わりというか。
観客のリアクションへの安吾のセリフ

太宰が舞台に降りて心中相手を探すのですが。
だいたい左右サイドの3列目通路席の人が選ばれていたみたい?
太宰に手を引かれ心中に誘われます(笑)。

誘われた観客のリアクションに対する安吾のセリフ
・あんたも(あんた? あなた? 呼び方忘れました)立とうとしないの
・(太宰に)手ぇ離して、訴えられるよ!
・(太宰に、観客が)えぇ? ってびっくりしてるでしょ!

3公演で合わせて6回見たはずですが。
覚えているのはこれだけ。
立たないの、は何回かあったかな。

誘われたい(笑)。

続いて。
最初の「鼻」の潜書のあと、無頼派3人で自由軒のカレーを食べるシーン。

24日夜
お店に入るとき
ドアやシャッターがあるかのように、それを開けたり上げたりするジェスチャーがありました。
開けるオダサクに続いて太宰も律儀にジェスチャーを続けていくのですが。
安吾だけは何もせずにスルーでした。
もちろんツッコミ受けてました(笑)。

カレーを注文するシーン
オダサク「カレーのライスなし」
太宰「ルーだけかい!」
オダサク「ルーなし」
太宰「なんにもないやん!」
安吾「それ100人前」
太宰「むぅ(無)を100人前頼んでもむぅだから!」

みたいなやり取りがしばし続きます。
セリフは適当、こんな感じってくらいでごめんなさい。

27日昼
やっぱりエアドアを開けて入っていくオダサクと太宰。
安吾だけいなくなった?
どこいった?
と思ったら舞台の下手(客席から見た左側)から出てきました。
どっからきてんだ!? みたいなツッコミ(笑)。

カレーの注文
最初は多め、少なめとか量の注文だったのが
浅め深めとか、とりあえず最後に「め」のつく意味不明の注文に。
そのうち「め組のひと」とか歌いだして
「め!」って決めポーズ。
これ歌ってたの誰だったかな。
オダサクと安吾?

若い人はこの歌知ってるかな?
ラッツ&スターの歌なんですが。
私はリアルタイム世代です……。

しかも安吾が最後に
「う・る・と・ら・そうっ!」って。
「め、じゃないやん!」ってツッコミ。
楽しかった~^^

27日夜
エアシャッターがエア回転ドアになっていました。
出るタイミングを失ってぐるぐるしてるオダサク。
かわいい。

カレーの注文は24日夜と同じ「ライスなし」でした。

・志賀とムシャの疑似浸蝕者

志賀が浸蝕者の研究で疑似浸蝕者を作り出しちゃった。

24日夜
疑似浸蝕者が妙に志賀に懐いてる。
でもムシャには攻撃的。
私事ながら、うちの猫のシロちゃんみたいでした。
夫にはめっちゃ懐いてるのに、私にはシャーって。
ちょっと志賀が邪険に扱うと悲しい目をしちゃう疑似浸蝕者。

27日昼
懐いてるのとは反対に、志賀に対して妙に反抗的な疑似浸蝕者。
疑似浸蝕者に「メインは俺なの!」という志賀。
「メインとかないから、それダメ」って慌ててフォローするムシャ。

「俺は志賀! お前は浸蝕者!」
って志賀が言うときに浸蝕者が志賀と自分を言葉通りに交互に指をさしているんだけど。
それに合わせて志賀が「志賀、浸蝕者、志賀、浸蝕者」と言っていて。
でも浸蝕者が指差しを一旦止めたりして、いつの間にか
志賀が浸蝕者、浸蝕者が志賀になっていたり。
してやったりの浸蝕者が客席に拍手を求めて会場は大拍手。

27日夜
このときは疑似浸蝕者ではなく、居眠りしている志賀の私物チェック。
本棚の前に白っぽい箱のようなものがあって、平仮名で「しが」って書いてあったり。
いかにも即席で作りました感が満載(笑)。
ムシャが実況中継的に私物チェックを始めます。

まずはタバコ。
「志賀だけにシガー」
のおやじギャグを放つムシャかわいい。

続いて歯ブラシ。
「番組だったらこうするんですが(自分で歯ブラシを使うジェスチャーをして)自分は生理的に無理なんで」
どうするかと思ったら
床に歯ブラシこすりつけてた!
ムシャぁ……(笑)。

最後にリップクリーム
歯ブラシと同様に「番組だったら……」とやって、眠っている志賀にリップを塗ろうと近づきます。
が。
「何をしている」
と起きちゃう志賀。
実はずっと寝たふりで「シガー」のあたりから見ていたそうです。
そっから?
みたいに慌てるムシャが可愛かった~^^

2回目の「鼻」への潜書で蜘蛛の糸にすがる太宰と芥川をみんなで引っ張り上げるシーンの最後。
乱歩が観客に向かって
「説明しましょう、こっちが上でこっちが下」
と言ったあと。

24日夜
「育め、想像力!」
27日昼
「開け、想像力の扉!」
27日夜
「私って便利!」

他にもアドリブみたいな感じでで細かいところがいろいろ違っていましたね。
ブルーレイには是非とも日替わり映像を入れてほしいと、
まだ出していませんがアンケートに書こうと思います。
是非!

 

舞台本編の感想

さて。
本編の感想です。

ほんとセリフとか場面の順番とか記憶あやふやで違っているところが多々あると思いますが。
そのへんはご了承でお願いします。

開演前は食堂の音楽がかかっていました。
あの音楽は優雅でいいですよね。
開演を待ちつつゆったり気分に浸っていました。

キャストによる注意事項が終わると会場から拍手が。

やがて場内が暗くなり
ゲームのオープニング曲が始まって

開幕です!

もうこのオープニングが流れた時点でちょっと涙目。
舞台にはアンサンブルが踊っていて、その奥に横たわっている太宰。
やがて眼を覚まして周囲を伺っています。

他のキャストも出てきて。
音楽に合わせてそれぞれアンサンブルの人と一冊の本を一緒に持って向かい合わせにステップを踏んでいるのですが。
もうしょっぱなから優雅な素敵シーンに心を持っていかれます。

芥川、かっこいい……(溜息)。

目を覚ました太宰は、心中したはずなのにと状況が全く分からない様子。
他の文豪も出てきて、みんなここはどこ状態。
芥川に会えて嬉しくてはしゃぐ太宰が可愛い。

「あれやってください、あごに手やるの」
やってあげる芥川
「でちゃったよ、生芥川!」
太宰、可愛いなほんと!
芥川のそばに行って、彼の吐き出す煙を吸ってむせたりもしています^^

そんな状況の中、客席通路を乱歩がゆっくりとやってくる。
あー、乱歩だー!

どうやらここでは乱歩がみんなの案内? をしてくれるようです。
エンターテインメント!

乱歩さん、しょっちゅう客席に飛び降りては舞台の端にしゃがんでくっついているのが可愛い。
太宰と佐藤が喧嘩してるのをうきうきしながら見ていたりとか。
(佐藤だったかな?)
といっても最初はシルクハットが微妙に動いているのしか見えませんでしたが。
3回目のときは列が前方だったことと、ちょうど隙間だったのでよく見えました。

この意味不明な状況が「俺のファンの仕業だな?」って、
太宰の言葉にみんながずっこけたとき(志賀だけはずっこけなかった)。
太宰が「芥川先生もズコーってしてくれたー!」って感激しているのを、乱歩が客席でうんうんと頷いているのが可愛かったです。

ここで乱歩がアルケミストとか潜書とか侵蝕者とかの説明をしてくれます。
そして現在、侵食されている本は芥川の「鼻」。
自分の作品だから自分でなんとかすると言う芥川に
「先生はここでのんびり煙草でも吸っていてくーださぁ~い」
と、ここは俺が! の太宰。
佐藤には、無事に帰ってきたら今度こそ芥川賞に推薦してくださいとアピール。

いやがるオダサクと安吾を強引に連れて、
いざ「鼻」の中へ!

ここからオープニングが始まります。
(確かここからだったかと……)
OPに入る流れもかっこよかったなぁ。

主題歌に合わせてキャストが一人ずつ出てきて侵食者と戦ってたりするのがホントかっこいい。
ムシャだけは戦わず、佇んでる感じでしたが。
乱歩が鞭をピシってやったときは鳥肌が立ちました。
ふえぇ、かっこいいいいいい……。

そして芥川!

あの人、和装じゃないですか。
和装というか、和洋折衷ですけど。
殺陣で足をガっと開くとふくらはぎとか太ももまで見えたりするじゃないですか。
もうね、あれが大好きなんです、私。

時代劇大好きで、殺陣でふんどしが見えるくらい足を開いたりしてるのが大好きで!
私は「豪快なチラリズム」と呼んでいるのですが。
時代劇だとふんどしですが、芥川はさるまたっぽかったですか?
時々白いのがちらっとしていたのですごく気になって。
劇中も芥川の殺陣になるとついつい足のほうに目がいっていました。

もうほんと、芥川は戦い方も優雅な感じで。
侵食者の攻撃を避ける仕草も奇麗でした。
見惚れるわぁ~。
ずーっと見ていたいわぁ~。

オープニングが終わると潜書中の無頼派3人。

頑張る太宰は他の二人に手を出すなと。
俺一人で頑張りましたー、って芥川に報告したいらしい。
もうほんと、いちいち可愛いな太宰。

そんな太宰を文字通り高みの見物なオダサクと安吾。
4対1ですねー
お、ボスがでてきましたねー
と実況中継。

でもどんどん湧いて出る侵食者に太宰もピンチ。
そこに来たのが白樺派の志賀とムシャ。
二期オープニングの曲にのってかっこよく登場。
まじかっこよかった。

無事に「鼻」を浄化できたはよかったけど。
おいしいところを白樺派に持っていかれたのが不満な太宰。
落ち込んで「探さないでください」状態。

客席に降りて観客を道連れに心中しようとしたり(笑)。

そんな太宰を慰めようとカレーを食べに行く3人。
カレー食べたくなるなあ。
続いてバー「ルパン」へ。
写真を撮った思い出話とか。
こういうところで、史実を知っていると「うんうん、あの写真ね」とか思えて楽しいですよね。

バーでは他の人たちも寛いでいる様子。

芥川が佐藤の煙草に火を点けていてあげたり(逆だったかな?)。
階段のところで中也が座っていたり。
乱歩がアンサンブルさんと看板の位置をいじっていたり。

おいしいカレーを食べてすっかり元気になった太宰。
なんだかんだ言って無頼派3人は仲良しだよね。
微笑ましいです。

そして次に侵食されたのは……

太宰「それって……」
乱歩「さようでございます」
太宰「(情けない声で)斜陽でございますぅうう」

斜陽でございます

すっかり落ち込む太宰。

斜陽に潜書したのは
芥川、佐藤、中也、オダサク、安吾
だったかな?

中也の指示で中也、オダサク、安吾
芥川、佐藤と二手に分かれることになったのですが。

中也たちが舞台で戦っている間、芥川と佐藤が客席をゆっくりと歩いていくんですよ。
3回目は前方の通路席だったので。
二人が真横を通っていきました!

芥川がゆっくりとね、私の横を通っていくんですよ。
マントがはらんだ風が、ふわりと頬にかかってきてね。
もう見上げた芥川にぞくりとしちゃいました。

このあと、舞台には芥川と佐藤。

佐藤は太宰に芥川賞を取らせてやれなかった気持ちを侵食者にぶつけています。

川端が!
邪魔をしたから!
川端ー!

菊池があんな賞を作ったから!
あいつも芥川の冠がついた賞なら欲しがるだろう!
菊池ー!

侵食者、いい迷惑。

そして自分の「罪」を思い出す芥川。
一瞬、芥川の罪ってなに?
と思ったのですが。

「あなたのものは大変おもしろいと思います」

あ、夏目漱石の言葉だ。

「あなたは罪深い人だ」

後ろの方に帽子を被った人が……。
あ、あれはもしかして。

久米!

ああ、そうか。
そういうことか、と。

漱石に「鼻」を褒められたことで有名になった芥川。
芥川に追い抜かれた感じの久米。
でもそれは芥川の罪じゃないよ。
仕方ないよ。
とは思うけど。
そうは思えないんですね、芥川。

舞台を見た後で「文豪とアルケミスト文学全集」一巻を読み直しました。
一章に漱石と芥川がやりとりした書簡が載っているじゃないですか。
それを改めてみると、確かに「鼻」に関する手紙は芥川だけに宛てたもので、他は芥川と久米の連名になっていましたね。
あ、でも「芋粥」に関する手紙も芥川宛てだったから。
決まった作品に対する意見は個人宛だったのでしょうか。

ちなみにこの書簡をやりとりしたときの芥川と久米は千葉県の一宮館に泊まっていたんですよね。
その離れは今もあって、いつか行ってみたいと思いつつ行けていません。
そういえば。
白樺派の彼らがいた我孫子も実は実家のすぐそばで。
志賀直哉邸跡とか、いつも近くを通っていました。
近いと逆にあまり行かない感じ?

一宮館も我孫子の白樺派めぐりもそのうち行きたいと思います。
話それましたが。

太宰に芥川賞を上げられなかった気持ちが先走ってるのか、侵食者にガシガシ向かっていく佐藤。
そんな佐藤をかばって芥川が敵にやられてしまう。
浄化はできたけど、倒れる芥川。
ああ、倒れてる芥川がセクシーです。
芥川は何をしていても素敵です。

志賀とムシャの日替わりシーンはこのあたりだっけ?

自転車でツーリングしようって約束したのは「斜陽」潜書前だっけ?
自転車に乗る乱歩可愛かったよね。
出てきた瞬間、会場が笑いに包まれたよね。
マントをちゃんと後ろの籠にしまってるの、やっぱり可愛いよ乱歩。

芥川が怪我をしたと知った太宰。
また自分のせいだと客席に降りて心中相手を探したり。
そこに佐藤の言葉。
「俺のせいだ!」

佐藤が無茶をしたせいで芥川が怪我をしたと知った太宰はカンカン。
「やっぱりお前のせいか!」
「さっき自分のせいって言ってたじゃん!」
ツッコミは誰が入れたっけ?

太宰が佐藤に詰め寄るのを「喧嘩ですか?」と、これまた客席に降りてしゃがみ込みワクワク見ている乱歩。
佐藤を殴るつもりが、もつれて後ろにいた中也を殴ってしまう太宰。
怒った中也に殴られて、ついでに持っていた本でパパパパパーンと往復びんたをされて
「生まれてきてすいませーん」
と倒れる太宰。
思わず笑っちゃうよね。

しかもそれを舞台下で見ていた乱歩が観客に向かって拍手を煽る煽る。
盛り上がる拍手に「なんの拍手や」ってツッコんだのはオダサク?
確か拍手要請してたよね?
ちょっと記憶あやふや。

芥川と佐藤。
漱石からもらった手紙のことを佐藤に話すんですが。
ここはじぃ~んときちゃいましたね。

しかも、この舞台はアンサンブルがいいです。
侵食者や店員に扮するのもありますが、常に舞台にいるんですよね。
これは人間の感情を表現しているのかなと。
常に漂っている感情みたいな?

芥川が漱石の手紙や久米のことを話しているときも、ふわふわと舞台にいて。
アンサンブルの存在がとても大きかったと思います。
久米はゲームのビジュアル通り、帽子を被っているのね。

「あたなのものは大変おもしろいと思います」
「君は罪深い人だ」

この二つがまるで呪いのように繰り返されるのが辛い。

芥川が太宰と話すシーンもよかった!
補修室から出てきた芥川に思わず抱きついてしまう太宰。
傷が癒えていなくて「痛い痛い」の芥川。

「生きていたんですねー!」
「この通り無事だよ」
「よかったー!」
「今死にかけたけどね」

そこで佐藤の気持ちを話してあげる芥川。
後ろで張られたロープを武器で切り捨てていく佐藤がかっこよかった~。

そして「斜陽」に興味を持ってくれているらしいと知った太宰は大喜び。

「斜陽でごぜぇやす」

と持っていた斜陽を差し出します。
それを受け取ってさっそくページを開く芥川。

「え、もう始めちゃうの? きゃっ 恥ずかしい!」
と乙女な感じで逃げていく太宰。

「可愛いね。
 赤い彼が顔までも赤くして行った」
なんて文学的なセリフを呟きながら退場していく芥川。
あぁ、かっこいい……。

その後、祝勝会をしているみんなの所に行く太宰。
どこのバーのママだよ? ってくらい甲高い声を出しつつお酌をしながら感謝感謝。
みんなの酔っている姿、好きです。
平和なワンシーン。

でもそんな中。
再度「鼻」が侵食されてしまう。
芥川が世に出るきっかけとなった作品なのに、なぜ?
と不思議がるみんな。

久米のことを思い出した芥川も次第に「負の感情」に囚われていってしまう。
侵食者が芥川を囲んで取り込んでいくシーン、怖かった。
でも、倒れている芥川はやっぱり……素敵です。
ごめんなさい。

取り込まれた芥川は、よりによって通りかかったムシャに斬り付けてしまう。

えぇえええ!?
そんなことする!?

でも取り込まれた芥川の表情が最高にいいんです!
劇場にいた方なら分かると思いますが。
最高によかったですよね!

倒れているムシャを見つけて慌てる太宰。
その太宰に志賀の辛い思いを告げるムシャ。
今言わなくていいから、黙ってろー。

そこに来た志賀も慌ててムシャを抱き上げて。
なんか悲しげな音楽流れちゃうし、ツーリング行く約束とか言ってるし。
いや、死なないよね?
まさか死なないよね?
でもちょっと心配しちゃいました。

ガクってなったムシャに「ムシャー!」って叫ぶ志賀だけど。
太宰が「気絶してるだけだ」って。
よかった。
だよねー、大丈夫だよね。

一方、芥川は行方不明。
きっと「鼻」の中にいる、と言ったのは太宰だっけ?
芥川を追ってみんなも「鼻」の中へ。
乱歩を除いて。
乱歩さん、潜書はしないのかな?

「鼻」の中にいた芥川はすごかった。
物静かなのがかえって怖い。
でも優雅で、なんて言ったらいいんだろう。

……素敵です。

語彙がなくてすいません。

斬られたムシャの敵討ちとばかりに芥川にかかっていく志賀。
志賀を止めようとまとわりつく太宰。
芥川には攻撃され、太宰にはまとわりつかれ。
志賀、大変だな。

ここの音楽がね。
ボス戦のあの曲なんですよ。
もう芥川はラスボスですよ。
ラスボス感、ばっちりです。

ゲームでボス戦の音楽聞いてても、いいなあと思うのですが。
(文アルの音楽はほんとにどれもいいですけど!)
昨年のサントリーホールのコンサートでもラスボス曲はすごかったです。
あれは勝てる気しないですよ。
この舞台でも、ストーリーと演技と曲が相まって。
やっぱりこれもすごかったです。

通常戦闘曲も食堂曲もありましたが。
どれも舞台という空間で流されると、また違う感動というか。
あぁああああ、と心が震えます。

3人が戦っているところをみて驚く他の文豪たち。
何が起こってる!?

反目していた太宰と志賀だけど。
ここでお互いに庇ったり庇われたり。
でも志賀。
邪魔だとばかりに太宰を殴って気絶させたりしてたよね。

なかなか決着が着かず。
というか、決着ついちゃったら大変なんだけど。
戦っているうちに、太宰がついに芥川を刺してしまって。

「これでいいんだ」

と言い残して穴の中に落ちて行ってしまう芥川。
負の感情に取り込まれながらも、なんとかしてほしかったのかな。
そういうのずるいです。

落ちた芥川を追って、穴に飛び込んで行く太宰。

落ちた先は原稿の墓場?

刺されたせいか、落ちた衝撃か。
正気に戻った芥川。
あまりに深い穴でとても出られそうにない。

慌てても仕方ないと、懐から「斜陽」を出して読み始める芥川。
上では落ちた二人をどうしようと右往左往の文豪たち。
あ、そういえば。
いつの間にか乱歩も来ていましたね。
乱歩が鞭で戦うシーンはよかったなぁ。
もっと戦ってほしかった。

穴の中での芥川と太宰の会話の詳細は覚えていないのですが。
すいません。
なんかこの二人が話していると、ほんと微笑ましいんですよね。

でもそんなことをしているうちに。
なにやら一本の糸が垂れてくる。

「蜘蛛の糸?」

どうやらこの穴は芥川の全ての作品と地続きになっているらしい。
あれを伝って上がれば戻れる!?
(地続きなら河童とか出てきたら面白な、とか思ってしまいました)

怪我をしている芥川を背負って細い糸をよじ登る太宰。
自称「細マッチョ」!

上で穴をのぞき込んでいたみんなが、登ってくる二人に気づいて……

ここからだっけ?
主題歌が流れてきたの?
みんなが糸を引っ張り上げようとして。
ここの演出はほんとにすごかった!
思い出しても涙出ます。
怪我をして図書館にいるはずのムシャもいた。
全員で二人を助けるんだ! って意気込み。
アンサンブルもいい仕事してました!

途中、二人の重さに耐えられず切れそうになる糸。
芥川が僕を切り捨ててくれ、って言うけど。
もちろん太宰がそんなことするはずないし!

先生が落ちるなら一緒に落ちます!
心中は僕の代名詞だから。

自分には罪がある
自分の作品がとてもいいとは思えない
そんなふうに自分を否定する芥川に太宰が必死に訴えるんですよ。

先生の自殺を知ったとき、頭の中が真っ白になりました。

「罪があるとすれば作品だけ残してさっさといったことです!」

芥川の作品によって自分は生かされてきた。
それってすごいことでしょ。

「一緒に生きてくださーい!」

そして神演出は他の文豪たちが本を片手にその状況を文学作品風に力強く朗読するところ。
それぞれのセリフはもうあやふやだけど。

芥川は太宰の手をしっかりと握りしめた!

みたいな感じで短い文章を言っていくんですが。
もう泣いたよね、ここ。
主題歌も相まって、ほんっとーに感動した!
みんなが一つになって二人に力を貸しているような。

やがて芥川も
やっぱり自分の作品は好きになれないけど、
と言いながら、生きてみようって。

ここの太宰は本当にすごかった。
生きているときに伝えられなかった想いを一気に爆発させた感じ。

糸は切れてしまったけど、なんとか無事に這い上がれた二人。
本当にここの演出はすごかった!
心の中ですでにスタオベですよ。

舞台は図書館に戻って。
志賀に傷の手当てをしてもらっているムシャ。
出前のカレーを駅弁売りのように首から下げてくるオダサク。
ここでも安吾と日替わりのやり取りがありましたね。
ツッコミ役は中也でした。

反目している太宰と志賀。
周囲から促されてお互いにお礼を言うかと思ったら。
ちょっとは歩み寄った感はありますが、すぐに仲良くはなれなさそう。

そしてまたもや誰かの本が侵食され始めたようで……。

「潜書するのはみなさんでよろしいですか?」
乱歩の言葉にきりっと立つ文豪たち。

また新たな戦いが始まります……。

閉幕。

あああああああああ、終わってしまった。
心からの拍手を!
ほんと、よかった!

エンディングもよかったー!

一人ひとりお辞儀していくんだけど。
まさかのママチャリに乗ってきた志賀!
場内に拍手と笑いが。

エンディング後はキャストたちからの挨拶が。
これ、毎公演あるんですね。
日替わりで、誰か一人が挨拶をするようです。

24日夜は佐藤春夫役の小南光司さん。
話し始める前に口の中を整えようと(?)したのか、つい舌打ちをしちゃったようで。
「舌打ちした? 今、舌打ちした?」
と太宰役の平野良さんにツっこまれていました。
そんな平野さんに小南さんはお願いがあったようで。
写真撮ってほしかったようです(笑)。

27日昼は中原中也役の深澤大河さん。
平野さんが開幕前の楽屋の様子を話してくれました。
なんかいろいろと楽しいことをしてくれるようで。
その日の楽屋の様子を深澤さんが再現してくれました。

図書館で芥川が負の精神に取り込まれてアンサンブルのみんなに取り囲まれて隠されているシーン。
太宰が、
先生どこー?
お布団の中かなぁ?
ってやってたところね。
そのシーンを真似て

タララタッタラー
太宰は芥川の髪の毛を手に入れた
栞にしよう、
毛? 栞?

みたいな
言葉にすると全然伝わらないと思いますけど。
すごく面白かったです。

27日夜は芥川龍之介役の久保田秀敏さん。
個人的にヤッター!
って感じです。
でも……なに話してたかな。
すいません、興奮しちゃって。
ほぼ覚えていないという。
翌日が東京の千秋楽だったので、その意気込みとか?

かっこよかったです。
ほんとに……。

久保田さんって2017年のミュージカル「スカーレットピンパーネル」に出演していたんですね。
ピンパーネル団のベン役だったとのこと。
見ていたんですが……ごめんなさい。
とくに注意して見ることはなかったです。
どんなドレス着てたんだろう?(笑)

舞台からはけるとき。
太宰や乱歩は手を振ってたりしたんだけど。
芥川は優雅に「うんうん」みたいに頷いてただけ。
あぁ、もうどこまでもかっこいいなぁ……。

チケット発売のとき。

最速先行で落ちるの前提で3枚申し込んだのですが。
1枚しか当たらなくて。
2次で1枚、一般発売で1枚確保しました。
けっこうな金額になるけど、大丈夫かなぁ?
なんて不安もあったりして。

でも終わってみれば3回じゃ足りない!
もっと見たい!
ブルーレイ早く出して!

って感じです。

キャストがほんと皆さん良くて。
アンサンブルもほんと良かった!

乱歩さんとか本当にあの胡散臭さ(?)が最高でした。
傍から見てる分にはいいけど、実際に周囲にいたらちょっとウザそう。
そんな感じを受けるような存在感でした。

春夫もかっこいい!
兄貴的かっこよさもありましたが。
芥川とのシーンがいろいろ好きですね。
侵食者に川端! 菊池! って八つ当たりするのも好き。
やり場のない怒りだよね。
二人に対する怒りと自分への怒り?
そして太宰への罪悪感?
それだけに、太宰が春夫に
「もう終わったことでしょ」
ってお酌するシーンがよかった。
あのシーンの太宰も尋常じゃなかったけど(笑)。

中也はビジュアル的に一番ハマってた感じ。
初めて見たとき
「あー、ほんとに中也だ」
って。

これも太宰とのシーンがいいよね。
なんとなく中也の作品、理解できるって言ったところ。
それが内心嬉しい中也。
そのために「斜陽」に潜書して戦うっていうね。

あー、早く見直したいです。
3月10日の京都公演ニコ生まで、まだまだ日がありすぎるー!
今すぐ見たい!

ホントにほんとに、いい舞台でした!

 

やっぱり買っちゃったよ、グッズとか

そしてグッズですよ。

見る前はパンフレットだけでいいよね。
あ、芥川と乱歩のブロマイドは買おうかな。
トレーディングじゃなくて、ソロブロマイドね。
トレーディングものはキリがないじゃない?

なんて思っていたのですが。

とりあえず初めて行った24日の夜公演前にパンフレットとクリアファイル、芥川と乱歩のソロブロマイドを買いました。
そして終演後。
トレーディングのブロマイド20枚とペアブロマイド10枚を買っていました。
勢いって怖い(笑)。

20枚あれば芥川も何枚かあるだろうと思ったのに。
1枚だけ。
えー、少なっ!

ペアブロマイドには芥川&志賀が入っていました。

27日に行った公演で再度トレブロ10枚追加。
あとブラインド一筆箋2枚。
芥川と乱歩の缶バッジ……使わないくせに買うんだよね。

ブラインド一筆箋に関しては。
なんと芥川と乱歩でした!
なに、この神引き!
神引きすぎる!
……だからブロマイドは運がなかったのかな?

でも会場でのトレーディングで芥川&太宰のペアブロマイドと
芥川のアップのブロマイドを1枚入手しました。
他の芥川も欲しいけど……会場以外になるとツイッター頼りだったり郵送とかだったり。
ちょっと面倒になっちゃうんですよね。

そういえば、ソロブロマイドは3枚セットなのですが。
1枚目:武器を手にしたバストアップ
2枚目:図書館で本を手にしている
3枚目:枕

枕ですよ!

枕!

やってくれるなぁ、枕。

芥川の枕にやられるのは当然として。

中也!
帽子とった中也!
顔、よすぎだろっ!

春夫!
春夫!
それ、ぜったい誘ってるやつ!

この二人の枕ブロマイドはやばいです。

そしてパンフレットは。
表紙をはがして裏返すと……

キャラが並んでいるポスターになります。
すごい。

そして最後に、ちょっとお願い。

観劇の時は背中を椅子にぴたりとつけましょうね?

24日に隣になった人は最初から最後までずーっと膝に肘をつけていました。
びっくりです。

27日の昼公演は2階席だったのですが。
前の列の二人が二人とも、ずーっとこれまた最初から最後まで前傾姿勢でした。
乗り出すようにして見てるの。
まあ、2階席は段差が大きいのでそれほど邪魔とは感じなかったけど。
楽しみにしていた舞台下に降りた乱歩の様子が見えませんでした。
ちゃんと座っていてくれたら見えてたはずなのに。

その公演では、ちらっと周囲を見ると数人が目に入りました。
前傾姿勢。
なんでこんなに多いの?

27の夜公演も不安になってしまいましたが。
夜は大丈夫でした。
少なくとも私の視界に入る前傾姿勢の人はいなかった。
この夜公演は通路席のせいもあって、ほんと視界良好でした。

開演前のアナウンスに
前傾姿勢はダメ
背中をぴったりと座席につけて
と入れてほしかったです。
アンケートに書こうかな。

アナウンスに前傾姿勢の注意入れてくれるところもありますし。

きっと知らない人は全く知らないんですよね。
あ、だったら注意しなよってツッコミはなしでお願いします。
見ず知らずの人にそんな怖いことできません。
触らぬ神に祟りなし
です。

最後にそんなことを言っちゃいましたが。

ほんとに素敵な舞台でした!
ニコ生配信楽しみすぎ!
ブルーレイが8月とか、先すぎ!

舞台を作ってくださった皆さん。
本当にありがとうございました!




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