文豪とアルケミスト・審判の歯車
第五話「月に吠える」後編

第四話の前編は突然現代の高校生ストーリーが始まって「???」となりましたが。
本がなくなるとどうなるか。
その記憶が消えるとどうなるか。

今まで漠然と「なくなったら嫌だよね」と感じてはいましたが。
あんな具体的な悲劇を見せられて唖然としてしまいました。

そしてラストには「月に吠える」の波止場に立つ文豪たちと犬。
犬可愛かった~。
第五話はいよいよ潜書編。
どんな世界を見せてくれるのか。

とっても楽しみです。
一週間の間に2回くらい本を読み直して待っていました。



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静かな湖の畔?

朔ちゃんと、鳥は侵蝕者?
鳥の声、すごくいいんですけど。

朔ちゃんの望みとは……?

「見知らぬ犬」に追いかけられている太宰。
見知らぬ犬がついてくるんだっけ?(うろ覚え)
太宰も犬も可愛いです。

そこに銃声。
太宰の足にがぶがぶしてる犬、可愛い。

古都的な街並みを歩いていくと……

ちゅ、ちゅうやぁああああ!

えー!?
どうした、中也!

確かに事件で探偵が出てくる詩があったけど。
まさかの中也が犠牲者。
ドロっとした血がなんとも……。

みんなが心配して駆け寄ると
なんか

生きてる?

でも本人曰く
死んでいるらしい。
芥川先生の言うことには

「この本の現象として死んでいる」

と。

このへんの会話、好きだなぁ。
二話の化け猫の会話みたいなテンポだよね。

っていうか、ここ。
つらつら書くのも粋じゃない気がするので。

勢いに乗っていきます。

「さっすが芥川先生!」太宰かわいい。
がぶがぶする犬かわいい。
あれ? 先生? 犬平気?
先生に懐く犬かわいい。
「死体だからって死人扱いすんな!」いや、死人ですからw
「墓でも作るか」
中也に乗っかる犬かわいい。

太宰探偵と安吾助手
椅子と蛙
か え るwww
蛙人間が何となく血のりをまき散らしピストルを撃つ
蛙人間の絵面、おかしすぎる!
(夜中に声出して笑ってしまいまいた)

とりあえず、どんな解決でもいいんですね。
無事に中也が生き返ったかと思ったら……

ピストルの音がして

だーざーいーっ!

今度はお前か!
ホントおかしいんですけどー!

なんかこんな夢、実際に見そうですよね。
自分が解剖されてる夢とか見たことあります。
そんな感じ?
詩集が侵食されるとこんな妙な具合になるんでしょうか。

太宰の自殺疑惑。
椅子で頭を打った? また椅子!
太宰が迷惑をかけた人リスト
 佐藤春夫 四メートルの手紙
 川端康成 「刺す」
 井伏鱒二 放屁なされた事件
 檀一雄 熱海事件

椅子の上にいつの間にか……
腐った蛤!

「ふははははは」
えー、蛤が!
笑った!

つか、なんでここでそのBGM!?
ここで使うの!?
蛤がラスボス???
巨大化!?
蛤に殺された文豪、太宰治って……まだ入水の方が文豪らしいよ。

「もう自殺ですらねえじゃん」
「おまえ、蛤に殺されたのかよ」
中也のツッコミがいちいち面白くて好きです。

巨大化した蛤に一切動じることのない文豪たち。
肝が据わっているのか、はなから相手にしていないのか。

「お前たちも腐った蛤にしてやろうかー!」

もうやめて。
夜中にお腹よじれそうでした。

そして次は安吾が死体に。
事件を解決した人が次の死体役ですか?

死体役を楽しむ安吾。
みんなで推理を始めそうなところ。
芥川先生だけは何かに気づいたようで。

また椅子。
なんか不気味ですよね、この椅子。
背後で繰り広げられるコントが楽しいですが。

椅子に気づいた先生が今度は死体役なのかと思ったら、斬りかかって……

え?
椅子が侵食者?

いや、違う。
朔ちゃんきた!

一方、図書館。

お留守番組の秋声と藤村。
今回は藤村のレクチャーなしですか?

全員で行って全滅したらどうしようもない。
冷静な藤村です。

しかも潜書メンバーは本が選ぶはずなのに、今回は誰でも入れる?
侵食が本全体に及んでいることといい、イレギュラーなことばかりの様子。
藤村が考えるには、一番来てほしい人がいないから誰でもいいと。
犀星ですかね?

そして初めての文豪転生シーン。
室生犀星がきました。
猫好きをお迎えしたのは猫^^

再び「月に吠える」の中。

あー、こういうのすごくいい。
朗読を背景にしての戦闘シーン。
背中合わせは何度見ても滾りますね。

えっと……、正直なところ。
兵隊の詩も酔っ払いの詩も良く分からないんですけど……ごめんなさい。

銃の中也。
銃はリロードするのがカッコいいので好きなのですが。
文豪たちの使う銃は実在するものではないので、きっと弾は無限に出るんでしょうね。
勝手に想像したことですが。
精神状態によって弾に備わる威力が増減したりしたらいいなぁ、と。

ゲームのOP二期では武器の出現が表現されていましたよね。
持っていた本から文字が出てきて、それが武器を形成する。
だから銃の場合は弾切れもないんだと思います。
あ、急に思いつきました。
使い手が想像すれば弾以外も出せるかも?
水鉄砲になったり、手品みたいに花がポンとか出てきたり?

弓も同じ原理で無限に出てきそうです。
弓は構えたら矢が出現するとか、かっこよくないですか?

竹藪の中で戦う芥川先生と太宰。
先生、今週も素敵です。

すぐに転ぶ朔ちゃんがあんな竹の上に立っていますが。
落っこちそうでひやひやするわ。

朔ちゃんは自分の意志で侵蝕者に協力していると。
あー、自分の本を消したい系?
文劇1の芥川先生じゃないですか。

進撃のなんとかみたいなのは地面に現れた病人の顔でしたっけ?
ここまでくるとホントに悪夢ですね。

場面は変わって波止場に戻ってきました。
犬可愛い。

二人の回想きました。
無頼派の時もよかったけど、ほんと回想シーンいいですよね。

犀星が詩を書かなくなったのは自分のせい。
自分の本があるから犀星は詩を書かなくなった。

え?
それは……つまり……?
自分の詩なんか気にしないで詩作に励んでほしいと?
傍からみれば自意識過剰ともとれそうですが。
人間、思い込んでしまうとそれしか考えられなくなりますからね。
一話での太宰の心にあった「裏切り」もそう。
結局は自分の中にあるもの、自分の感じるものが一番の真実だったりするんだと思います。

あー、先生!
撃たれた!
でも撃たれた先生も素敵です。
手負いの先生……。

でもここで本が消えても犀星の過去が変わるわけじゃない。
あ、そうですよね。
と思ったら

「変わるさ
 本の命運が過去も未来も変えるんだ」

侵食者でてきた!
冒頭にいた鳥。
雲雀?
何度か雲雀の詩も出てきたよね?

世迷言という先生に、世迷言でないことはお前が一番わかっているはずだ、と。
え?
なに?
どういうこと?
先生、なんか反応していますが?

あー、やっぱり何かあるんですよね。
なんだか分からないけど。
何か他の文豪とは違うとんでもないものを背負っているんでしょうか。
さすがは先生。
素敵です。

そしてきました!
室生犀星!
銃対銃ですよ。
再会した途端、お互いに銃を向けあうとか。

「変な猫が言ってたぞ」

変な猫
ヘンなネコ
へんなねこ

すいません、笑ってしまいました、ここ。

変な猫(笑)。

どんどん弱気になっていく朔ちゃん。
自分の本を消したいというのも嘘ではなかったのかもしれないけど。
できることなら、また二人で一緒に詩を書いていきたかったんでしょう。
犀星が来てくれたらそれが叶うかもしれない。
もし来てくれなかったら、せめて彼が詩を書き続けられるようにこの本を消してしまおう。
みたいな?

朔ちゃんの指が引き金から離れた瞬間。
ふっと笑う犀星がかっこいいよぉ。

そして侵食者の本体は空にありました。
月?
無事に侵食者を倒して浄化成功。

あー、朔ちゃんの涙が奇麗です。

泣いたわ。
ここ泣いたわ。
すっごく奇麗なシーンですよね。
心まで浄化されていきます。

医務室で寝てる朔ちゃん、可愛い。
猫のぬいぐるみ置いてほしかった。

芥川先生の本来の目的は作家としての記憶を取り戻すこと。
でも
「本を救えばいつかの未来で本に救われる人間を救うことになる」

あー!
ヨージとハルカ!
ここで!?
ここで出てくるの!?

振り返ったハルカの胸に「斜陽」があるじゃないですか!
手を伸ばすヨージがむちゃくそカッコいいんですけどーっ!

ああああああああああああああー!
ハルカが助かった!
なにこれ!
最後にこんな泣かせにくるとか!

二人を包むのは斜陽ならぬ朝陽ですか?
二人の未来はこれからも続いていくと?

こんなラストを用意しているとか。
なんてこと……。

でも先生。
さっきは本を消しても未来は変わらないって言ってたのに。

侵食者の言葉に反応してたのは、実は未来も変わると内心では知っていた?
ヨージとハルカは未来、もしくは現在に実在しているの?

文豪のいる図書館はアルケミストの精神世界とかそんな感じ?
アルケミストが傾倒しているのが芥川龍之介とか?

いろいろ置き土産してくれるなぁ。

でもよかった。
ヨージとハルカ、ほっんとよかった!
もう神回ですね。
三話のときもそう言いましたけど(笑)。

次の放送を待つ一週間の間。
何度も何度も見返しているんですが。
一話のエンディングでヨージとハルカが出てきてるじゃないですか。
そうなるとその次に出てくる親子も何かあるの?
実は初めて見たとき。
妙にここの親子だけ強調しているような気がしたのですが。

そして。
エンディングのキャストに「蛤」が……(笑)。
どうせなら「腐った蛤」にしてあげて。

さ、お待ちかね。

文豪グルメ
[ゆめかわオムレツ編]

さくぅううう(笑)。
アニメスタッフさん、魔法少女が好きなのかな?
オムレツに埋もれていく朔ちゃん。

ゲームイベントでカッパワニがどんどん増殖していったのを思い出しました。

ゲームでのイベント
「月に吠える」ヲ浄化セヨ

アニメ関連のイベントはストーリーが短いですよね。
でも今回のストーリーはちょっと感動でした。
侵食者を倒すのではなく、分かり合う感じ?
朔ちゃんが侵食者に詩を朗読してあげるとか。
最後も別れが寂しい感じで。
こうやって浄化するのもいいですよね。


イベント装像
月ニ吠エル – 室生犀星 Lv.1

月ニ吠エル – 室生犀星 Lv.3
「友よ、お前の良さが分からない奴に耳を貸さなくていい。
 お前の無垢な魂を守るためなら、この手で世界を終わらせてやる」


今回のイベントでの装像は犀星は出たのですが、朔ちゃんは一枚もきませんでした。
残念。

今改めて思ったんですが。
作中に出てきた「椅子」って、犀星が振り回した椅子?
ほんと、今更ですが。

中央亭で犀星が朔太郎のために椅子を振り回したんですよね。
田畑文士村記念館の展示で読んだことあります。
青空文庫で「月に吠える」を読んだのですが。
そのついでに「中央亭騒動事件(実録)」というのを見つけました。
犀星が椅子を振り回したことの顛末を書いたものです。
椅子を振り回すなんて物騒なことをしたのに、結局はその場の空気を和ませて(?)しまう犀星。
可愛いです。

ゲームで芥川から犀星に贈られる手紙でも椅子のことを書いていましたね。

朔ちゃんの装像、一個も持っていませんでした。
通常のものさえない!
びっくりです。

ところで。
あまり本編とは関係ないのですが。
アニメのOPの朔ちゃんが傘を持って振り返るシーン。
ネットで見かけたのですが。
あれは芥川たちと鰻を食べて帰るときのシーンではないかとのこと。

え、その話、知ってる!
昔読んだ記憶ある!

と思って、持っている芥川の本を探してみました。
芥川関連の参考書はほとんど学生時代に買った古いものばかりですが、実家から少し持ってきているのです。
とりあえずお堅い本じゃなかったはず。
そんな曖昧な記憶からですが、探し出せました。
朔太郎の娘さんが書かれた文章でした。

この本 ↓

父の書いた文章から、とあるので、朔太郎もこのことをどこかで書いているのでしょう。
青空文庫にあるかな?

芥川、朔太郎、犀星の3人で田畑で鰻を食べた帰り道。
芥川が
犀星と自分の友情より、朔太郎と自分の友情の方が遥かに性格的に親しい
とか言ったそうです。
これを聞いた犀星が朔太郎に
二人の友人を両天にかけて訪問するのは大嫌い
と言ったとか。
(芥川、なぜそんなことを言ったのか。どういう話の流れだったんだろう?)

それを聞いた芥川の表情には悲しげなものが浮かんだ。
でも無言で傘をさしかけて夜の雨の中、田畑駅まで送ってくれた。
朔太郎が振り返ると芥川は悄然と坂の上に一人で立っている。
朔太郎は寂しくなり彼に手を振って謝した。
それが二人の最後の別れだった。

雨の中、一人でぽつんと立っている芥川になんとも胸が痛くなりました。
エンディングの朔ちゃんの視線の先には先生がいるのですね。
芥川と交流を持った他の作家さんたちも、彼がどうも不器用だということを言っているんですよね。
あー、もう!
そういうところも大好きです。

そして次回はまさかの「地獄変」!

ちょっと待って。
心の準備が。
いきなり「地獄変」!?

いや、芥川作品はラストの方だと思っていたので。
まさか放送半ばにしてきてしまうとは。

地獄変ってことは、先生が良秀?
やばいやばい。

もちろん内容は知っているけど。
しっかりと読み直しが必要ですね。

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