文豪とアルケミスト・審判の歯車
残りあと二話を前に復習みたいなこと、いろいろと。
本日は2020年7月31日。
今日の夜に第十二話があるわけですが。
改めて一話から見直してみました。
といっても毎週、次回が始まるまで何回も何回も各話を見直しているんですけど。
あー、あの頃はよかったなぁ。
あれはそういう意味だったのかー。
なんてことを書いておきたいかなと。
解釈違い、勘違いをはじめ妄想などいろいろ入っていますけれど。
それ違うだろう、ってところは笑ってやってください。
アニメノベライズの上巻からの情報もちらちらと。
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第一話「走れメロス」
文豪、よく蹴るよね。
第二話「桜の森の満開の下・前編」
太宰が侵蝕された本からの初の救出者だったのですね。
他のみんなは転生らしい。
ゲームをやっている身からすると、初のドロップが太宰とかすごいよね。
アルケミストと図書館のおさらい
図書館は文豪の魂の居場所
それを形成している理(ことわり)がアルケミスト
アルケミストは浸蝕者に対抗しうる存在
理がアルケミスト、って意味がよく分かりません。
理をつくりだしているのがアルケミストってことでいいですか?
図書館ね、現実世界にある場所ではないよね。
アニメのノベライズを読んだら、図書館は昼夜がないそうです。
つくりものの美しさに関しての会話。
今みると先生の存在のことも含めての話なんだなぁとしみじみ……。
「犬でなくてよかった」
やっぱり犬はお嫌いなようです。
晩年は犬嫌いを克服したらしいというのは忘れていいかな?
まあ、克服したというのは好きになったってわけじゃないから、嫌いではあるけどできれば会いたくないみたいな感じ?
先生が安吾の本に潜書できたのは、先生の中に侵蝕者がいたからですかね?
侵蝕者は作家の意思とは関係なしに侵蝕できるのだとしたら。
先生はどの本にも潜書できそうです。
そもそも侵蝕って、どういう理屈で起こるんだろう。
作家の弱い部分を攻めてくるのだとしたら。
その作家を選ぶ基準みたいなものってあるのかな。
とりあえず目についたから(感じたから?)侵蝕しちゃえ、とか?
「地獄変」とか「人間失格」だとすでに作家は転生しているから。
その作者の心がマイナス要素を受けたときに侵蝕が起こる、っていうのが明らかでしたよね。
櫛を選ぶシーン。
先生が侵蝕者の女性とぶつかって不審そうなお顔をされたのは、これもまた先生の中の侵蝕者が反応したのかな。
侵蝕者「お、仲間だ。やってるか?」
みたいな。
それを先生は違和感として感じていたのかなと。
もちろん侵蝕者の自覚はこの時点ではないはずですが。
第三話「桜の森の満開の下・後編」
このかっこいい安吾が、後に安吾鍋の出汁からとった「安吾汁」で先生を卒倒させるなんて思わないじゃないですか。
浄化後、先生の「これでいい」って言葉は間違いなく本心ですよね。
先生が戦いの鍵を握っている。
この時は漠然と
先生を中心にして侵蝕者を倒していくんだろう。
アルケミストと何か接点があるのでは?
アルケミスト、大の先生ファンかも?
なんて思っていましたが。
それどころじゃありませんでした。
お文具さんと一緒のCMが気になって商品とか検索し始める。
第四話「月に吠える・前編」
ヨージとハルカ。
これはアルケミストが見せた夢、ってことですが。
以下、想像というかもはや妄想。
ヨージがアルケミストなのでは?
ハルカと出会って文学にハマって。
いろいろ読んでみてヨージが好きになったのが芥川龍之介。
どういう経緯かは分からないけどアルケミストに選ばれた。
何か特別な感覚みたいなものを持っているとか。
夢の中に文豪たちが出てくるのは、身近なところに文豪や作品を感じているから。
あんなふうに彼らと話してみたいという希望。
ヨージと文豪たちのやりとりがほんっとに微笑ましくて好き。
一冊の本のおかげでハルカと仲良くなれたし新しい世界が広がった。
ヨージが太宰に言った「ありがとな」は文豪たちと作品に対する感謝の言葉。
でもそうなると芥川が普段の生活ではなく最後の教室のシーンで出てくるのはなんだろう。
ヨージにとっては先生の本が消えることが絶望なのかな。
(本当の絶望はハルカがいなくなってしまったことだろうけど)
最悪の場面を先生に見せたかった?
本が消えていくのは最悪のシナリオで、文学がなくなったらどうなるかは長い目で見れば学校の先生がおっしゃっている通り。
速攻で起こるのがハルカの絶望。
先生だけが夢を見たのは、やっぱりヨージの先生に対する思い入れ?
それがアルケミストと先生の間にある絆的な?
朔ちゃんは先生が最初に目を覚ましたのは内なる侵蝕者のせい? みたいなことを言ったけど。
ここだけに関してはアルケミストとの繋がりなのかなと、思わなくもないというか。
そうであってほしいというか。
志賀さんにしてもヨージとハルカにしても。
また出てきてくれないかなぁ、と思っています。
志賀さんはここぞってところで救世主的に。
ヨージとハルカは一段落して「終わったね、でも戦いはまだまだ続くよ」みたいな感じでヨージ&ハルカ、先生&太宰の二人が世界の挟間的なところで対面してにっこり微笑みあうとか?
やば、自分で妄想しておいて泣きそうになった(笑)。
第五話「月に吠える・後編」
この時の先生は全く自覚なさそうですが。
見てる方は見てる方で、何か他の文豪とは違うっぽいけど主役ポジションだから特別なものを背負わされてるんだよね。
なんだろうなぁ、楽しみだなぁ。
とか思っていましたっけ。
犬ね。
単に後で違和感のネタにするために犬の頭なでさせたのかな。
なんで犬の頭なでたんだろう。
二話では「犬じゃなくてよかった」って言ってたんだから。
先生の自覚がないままに、だんだん内なる侵蝕者の力が強まってきていたのかな。
魂だけの存在でも赤い血が流れているんですね。
本の命運が過去も未来も変えるんだ、という朔ちゃんの言葉を世迷言と言った先生。
でも侵蝕者は「お前には分かっているはずだぞ」と。
これって、侵蝕者は先生のことを分かって言っていたんでしょうね。
お前だって侵蝕者だろ、と。
朔ちゃんが先生に違和感を感じていたけど。
私はみんながてんやわんやしている時に先生だけが椅子に気づいたりしたのは、やっぱり先生って特別なのね!
なんてむしろ喜んでいましたよ。
でも先生は本気だったよね。
図書館に戻ってきて猫と話している先生は本当だったよね?
犬。
可愛かったけど。
これが始まりだったか?
第六話「地獄変・前編」
冒頭で太宰が書いていた手紙。
ノベライズではそこに志賀さんの悪口が書かれていて。
悪口の内容に笑いました。
志賀さんの「羅生門」批評に先生が
「うまくいかなかった」
って言ってたけど。
作家としての記憶がないはずなのに書いてた時の事分かるの?
だんだん思い出してきたのかな。
はっきりとは分からなくても、当時の感情がもや~っとしてくる感じとか?
ラストで「地獄変」が浸蝕されてしまいますが。
もう一人の先生を作り出したのは本人の意思。
意思と言うか、助けを求めての結果?
でも侵蝕者がそのもう一人にとり憑いたのは、やっぱり藤村が言うように作家としての先生に対する嫉妬や妬みのせいなんでしょうか。
その理由とか経緯ってまだはっきりしていなかったですよね?
結局、藤村の考えが当たっていたのかな。
もう一人の先生=侵蝕者ではなかったんですから。
それとも。
悩んでいる先生にすでに侵蝕者がとり憑いていて、それがもう一人の先生としての姿を取った?
となると
もう一人の先生=侵蝕者ですよね?
あ、でも時々正気に戻るんだからやっぱりとり憑かれてるだけか。
ですよね。
密談ルームで志賀さんの批評は正しいって言う先生。
記憶を取り戻そうとして自分の作品を読み直したりもしていたかな。
書いた記憶なしに自分の作品を読んでどんな感想を持ったんだろう。
志賀さんの批評を受けて自己否定に陥って、そこを侵蝕者がチャンス! とばかりに「地獄変」の浸蝕につながった?
第七話「地獄変・後編」
太宰と志賀さんが無理やり潜書しようとして出てきた空間。
あそこが世界の挟間だと思っていたのですが。
十一話で寛たちが取り残された場所を考えると、あの白い空間が世界の挟間っぽいですよね。
では、あのオーロラ空間はなに?
世界の挟間と図書館世界の間?
そこに出てきた先生はなに?
アルケミストが手助けした?
思ったんですけど。
本が侵食されるとその本を書いた作家の魂が囚われるんですよね?
前話のラストで先生が消えたってことは分かりますが。
世界の挟間にいた先生は?
あそこにいた先生だって先生ですよね。
ってことは。
「地獄変」が侵食されれば本物の先生も囚われるの?
世界の挟間にいても?
それともあそこは完全孤立の場所で、何があっても本物先生はあそこから出られないのかな。
侵蝕者、そこまでできるの?
そういえば、誰も「地獄変」に潜書できなかったのは先生が拒否したからじゃなくて、侵蝕者が邪魔をしたからでは?
転生を邪魔できるくらいだから潜書も邪魔できそうですよね。
でも二人の意思が思ったよりも強くて。
もしかして同時に本物先生も囚われていたとしたら、その間だけ世界の挟間から出られた。
その魂が一瞬だけあのオーロラ空間に出てきて二人を導いた、とか?
やっぱり本物先生は世界の挟間から抜けられないのかな。
だとしたら、あのオーロラ空間の先生は……?
「地獄変」の中で良秀になっている先生の中の侵蝕者はどうなってるんだろう?
先生から抜け出てあの猿になった?
それとも侵蝕者は先生にとり憑いたままで猿は別の侵蝕者?
先生の侵蝕者はイケボだからなぁ。
地獄変に関しては謎ばかりです。
志賀の最後のにやり笑いが腑に落ちなかったけど。
しかも完成した屏風の絵も違っているまま終わって納得できなくて。
この「地獄変」にはまだ何か残っているような気がしていましたけど。
ノベライズ読む限り、もうあれで完結しているようで。
アニメでは描かれなかった志賀さんや太宰の感情とかあって。
志賀さんの復活はないのかなぁ。
ワンチャン信じてもいいですかね?
あ、あと。
ひとつ言っていいですか?
歯車を拾った太宰。
ノベライズでは一言、言ってるんですよね。
なぜアニメでそれを言わせなかったのか!
そこを読んで思わず目が潤みましたけど!
あれはずるいです。
第八話「人間失格・前編」
先生の中に侵蝕者がいる。
その状態がまだよかったと今なら思えますが。
だって、まさかまた先生が出ていらっしゃるとか思わないじゃないですか。
太宰のことを聞いてまわり、彼の本を読もうとしたのは侵蝕者とは関係ないと思いたいです。
純粋に先生の気持ちからだと。
読んだという行為を侵蝕者が利用したんですよね?
侵蝕者が「人間失格」を読ませるように意識を操作したとかじゃないですよね?
太宰の本を狙ったのは、太宰の純粋に先生を想う気持ちが邪魔だったのかな。
「地獄変」への潜書を邪魔していたのが侵蝕者だとしたら。
そこに例え自分が浸蝕されようと無理やりに入ってこようとする魂なんて邪魔でしかないですよね。
一人は消せたけどもう一人赤いの残ってるし、みたいな。
侵蝕者が外に出ている時でも先生の意識はそれを意識できているのですね。
これは辛すぎ。
先生、意識の中でものすっごく大変な戦いを強いられているのかと思うと。
あぁ、素敵です、ごめんなさい。
お汁粉ばかり食べている秋声が可愛いたらありゃしない!
無事に平和な図書館になったら先生と汁粉会でも作って存分に召し上がってください。
くず餅もだしてあげて。
九話からはここで書かなくてもいいかな。
侵蝕者の存在が明らかになって、先生がそれに対抗しているのも分かったことですし。
そういえば。
十話で。
彼をどうするかすぐ考えないと、と本物先生はおっしゃっていますが。
先生も「消す」ということをお考えで?
もう一人の正体に気づいていらっしゃるのに?
それは侵蝕者にとり憑いかれているとはいえ、明らかにもう一人の自分では?
思念体だから見た目別れてしまっていますが。
自分の弱さがもう一人を作り出し、それが今みんなに迷惑をかけていると思っていらっしゃる?
だから消さないとって?
多分、消さない方がいいと思うんですよ?
あと十一話のラスト。
浸蝕先生が思い起こしていたのは作家としての先生の記憶ですよね。
なんの疑問もなく見ていましたが。
浸蝕先生の意識はどこから始まっているんでしょう。
どちらにしても記憶は共有しているようです。
自分が生み出される前のことも覚えていた。
侵蝕者が言っていた
なぜここにいるのか
生まれた意味
戦う理由
戦う理由?
もう一人の先生は苦しむ先生の思いを吐露する相手として生まれたはず、ですよね。
唯一、心を通わせられる友人として。
それがなぜ戦う?
でもそんな友人を作り出しても結局先生は自殺してしまったわけで。
そのあたり、まだ回想が残されていそうです。
十二話、十三話の「歯車」でそのあたりが描かれるんでしょうか。
人生を終わらせようとする先生と、それを止めようとする先生。
その間で軋轢が生まれて、もう一人の先生は自殺してしまった先生を憎んでいたりして。
あれ、そうなるともう一人の先生が自我を持っていることになってしまう。
今は侵蝕者がいるから本体(?)と対立みたいな構図になっていますけど。
あー、この先、先生が薬を飲んで布団に入るシーンとか出てくるんでしょうか。
辛い。
まじ辛い。
地獄変のときに、もしかして首くくるシーン出てくるかもと考えた時も辛かったけど。
胃吐きそう……。
結局、十話と十一話も書いてる。
エンディングの「ジンテーゼ」。
そういえば、高校の倫理と哲学の授業で
テーゼ、アンチテーゼ、ジンテーゼ
ってやったなあと。
ジンテーゼの意味だけ覚えていなくて。
倫理の時間で覚えているのが上記と「イデアの犬」だけという。
関係ないけど、何かって言うと「イデアの犬」をよく思い出すんですよ。
イデアの犬、イデアの犬……
授業自体は教頭先生の担当だったのですが、話は面白かったなぁ。
で、ジンテーゼ。
改めて調べてみたら。
めんどくさいのでここには書きませんが。
説明を読んで震えました。
このお話、いずれはジンテーゼにたどり着くってことでいいんですよね?
たどり着くという言い方でいい?
エンディングで太宰と扉を開けて微笑んでいるのは、全てを乗り越えて現れた先生だと思っていいですか?
サインコサインタンジェント、みたいにセットで言葉だけ覚えているってけっこうありませんか?
さんざん覚えさせられた古典の活用形とか今でも呪文のように唱えられますよ(笑)。
でも高校の授業でやったこととこんなところで出会うあたり。
どんな知識がどこで役立つか分かりませんね。
生きていくうえで必要ではない知識もたくさんあるだろうけど。
それがあれば確実に人生が豊かになりますよね。
この歳になると本気で思います。
もっと勉強しておけばよかった!
ホントに。
アニメのノベライズ。
読み始めた時はアニメのシーンをそのまま再現だけかと思ったのですが。
意外に新情報とか描かれていなかった心情とかもあって。
よかったです。
特に第四話のヨージとハルカの話。
後編が楽しみです。
そろそろ文学全集3とか出してもいいのでは?
あと資料集的なものも欲しいです。
本当はブルーレイにスタッフさんのコメンタリーを全話に入れてほしかったのですが。
それはもう叶わないでしょうから。
スタッフさんの座談会を入れてほしいです。
もう100ページでも200ページでも喋ってほしい。
お高くなっても買いますから!
現在時刻は20:35
あと5時間ほどで第十二話が始まります。
先行カットによると、なんだか「恩讐の彼方に」が侵蝕されてますよね。
あー、もうどうなるんでしょう。
寛、辛い……。
先生が薬を飲むところ、やるのかな。
ちなみに私の卒論タイトルは「芥川龍之介の自殺」でした。
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