文豪とアルケミスト・審判の歯車
第六話「地獄変」前編

ここで来ました「地獄変」。
初めて読んだのは中学の頃。
芥川の写真に一目惚れして有名な作品をいろいろ読んでいたので。

高校の読書感想文でも地獄変を選びました。
あの頃って中学も含め課題図書ってなかったような気がします。
うちの学校だけだったのかなぁ?
中学で「大病院の震える日」の感想文を書いた記憶があるので。
当時、病院を舞台にしたミステリーにハマっていたっけ。

地獄変の感想文に何を書いたかは忘れてしまいましたが。
自分も美術部で油絵を描いていたせいか。
あそこまでしてのめり込むことができるものがあった良秀が羨ましい、とか書いたのだけは覚えています。

その後も何度か思い出したようにたまーに読んでいたりしました。

どんな改変がされるんだろう。
単純に考えたら良秀が娘を助ける感じかな。
っていうか!
先生が良秀になるんだよね?
うわぁあああああ……。
いろいろ考えるとつらい。

とにかく「地獄変」と聞いてからドキドキが止まりませんでした。



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そんなドキドキ状態で放送を待っていると公式さんからのツイッターが。
今回はゲーム配信初期に起きた「米騒動」から着想を得たと……。

え。

米騒動って、あの米騒動?
思わず笑ってしまいました。
ありましたね、米騒動。

ゲームをやっていない方に説明すると。
文豪は潜書するとお腹がすいてしまいます。
お腹がすいたまま潜書すると負けてしまうので食事の必要があります。
ゲーム配信直後、食堂にあったメニューは「おにぎり」のみ。
今でこそ「文豪グルメ」のような飯テロ的なメニューが出ていますが。
当時は「おにぎり」のみ。

しかも配給が少なくて、ゲームをしたくてもおにぎりが足りなくて潜書できない!
その頃、ニコ生配信があって。
ニコ生が始まったとたん「おにぎり足りない」「米よこせ」や、おにぎりの絵文字がコメントに流れました。
このへんを称して「米騒動」と言っていたと思います。
懐かしい~。

っていうか、それ?
「地獄変」とタイトルしておきながら……それ??

いや、四話のときも本編とは全く関係なさげな二人が五話のラストでしっかり締めてくれましたからね。
これも七話につながっていくのかもしれません。

さて。

夜中に文豪を返品したくてアルケミストに直談判しようとする太宰。
返品って……。
よくそんなこと思いついたな(笑)。
上着を着ていないのが新鮮です。
この姿もいいよね。

しかし夜中なんだからみんなパジャマとか着ててもいいと思うのですが。
文豪さんたちは夜更かしかな。

「ここそんなに広くないし」
そうなの?
けっこう広そうな感じなんですが。

そして廊下を歩いてくる後ろ姿!
きたー!



「拝啓、芥川先生」
また手紙を書いている太宰。

武者小路も転生してきたようです。
何気に部屋の用意とか頼まれてる秋声さん、あらあら。

転生されるときに必要な知識は与えているようです。
いちいち説明不要で便利。

陽当たりのいい部屋がご希望、むしゃさんらしい。
それにしても転生してくる時って、これから転生させますよーってアルケミストから連絡とかあるんでしょうかね?
それとも石を見てると分かるとか?

続いて太宰にとっての問題、志賀さんもきたー!
白樺派ー!

いや、実家が近いんですよ、文学館。
通学、通勤でいつも文学館の近くを通って駅に行っていたもので。
なんか親近感わくんですよね。

先生と志賀さんが握手。
それを見た太宰のなんと乙女なことか(笑)。
可愛いな。

先生も我孫子にきたことあるんですよね。
あー、先生が!
我孫子に来てたんだ!
そう思うと感無量でしたよ。

それにしても今度の手紙は何メートルなのw
太宰が佐藤宛に書いた4メートルの手紙は、内容を読むとそれほど長い文章ではないですよね。
文庫の口絵に写真が載っていましたけど。
ちゃんと全文読めました。
あれで4メートルあるのかな?
実物見てみたいですね。

厨房でオダサクと安吾が鍋を作ってる?
芋?
と思ったら……かつおぶし!
えー、なんでそんな大量のかつおぶし?

斜陽の娘の言葉遣いがどうのっていうのはどこかで読んだ記憶があります。
正直なところ、学生時代に太宰作品の有名どころを読んでも「んー?」って感じだったので自分には合わないのかなと思っていました。
なので文学部にいたといってもほとんど範疇外。
というか、基本、芥川しかやってなかった(笑)。
(まあ、それも記憶の彼方なのは以前も書いた通りなのです)

これを機に太宰と志賀さんの確執を読んでみたのですが。
当時はけっこう誌上で論戦したりするのが多かった?
今の作家さんたちってどうなんでしょう?
やっぱり誌上で批評しあったりしてるんでしょうか?
現代の作家さんで読んでるのって池井戸潤くらいなので……。
近代の作家さんたちの関係を調べると本当に楽しいので、今の作家さんたちのそれも知ると楽しいかもしれませんね。

ちなみに志賀さん。
誕生日が一緒です^^
啄木も。

話は逸れましたが。

いつものオーロラの見える部屋で密談する太宰と中也。
なんだろう、中也のセリフってツボに入るというか。
喋り方がすごく好き。

「たいがいだなぁ~」の言い方とか。

そこで何か知恵を授けられたらしい太宰。

羅生門を読む志賀さんのところに来たのは……
太宰、なにその恰好w

「志賀大先生!」って。
絶対あやしいから。
志賀さんも困惑顔ですよ。

外には出られないけど海っぽい部屋ならある。
ゲームでいうところの内装かな?
確かに海っぽい部屋、ありますよね。


そして志賀さんの口からでた言葉が

「鎌倉の海」

でたー。
心中しようとして太宰だけ助かってしまった鎌倉の海。
殺人の噂もあると言われて弁解しているうちに志賀さん殺人計画が露見してしまう。

だーざーいぃいいいいいw
楽しいな太宰。
そんな知恵(?)を授ける中也も好き。
あれ、絶対面白がってるよね。
多分からかって太宰をそそのかしたんだと思います。

「だめだ、ありゃ」ってセリフは、なんていうか。
まあ、志賀にかなうわけねぇよなー。
分かってたけど
みたいな?

中也、好き。

でもそこに先生がやってきて雰囲気一変。

志賀さんが先生の作品をどう評価していたのかはあまり知らないのですが。
この二人の接点って、先生が我孫子に志賀さんを訪ねて行って、
「書けないときはどうすればいいか」
みたいなことを聞いたくらいのことで……。

後でまたそのへんのことをいろいろと調べてみようと思います。

でも最後の一文が私は余韻を残している感じで好きなんだけどなぁ。
主人公の行く末を描くのは蛇足にならないかな?
なんて、思ってしまいます。

志賀さんの羅生門批評に怒る太宰。
いや、その恰好で怒ってもなんか……さまにならないから。

先生の何が分かるのか
お互いにそんなことを言う二人。

太宰は先生の自殺の後、誰も彼のことを理解していないみたいなことを言っていませんでしたっけ?
これは本当にうろ覚えなので勘違いかもしれませんが。
でも実際に付き合いのなかった太宰にとっては、その頃の芥川を知る志賀さんは妬みの対象でもあったのかな。
嫌いな人に好きな人のことを語られると心穏やかじゃないですよね。

投げ飛ばされたりして喧嘩になっている二人を見てため息をつく先生。
先生って周囲の人のことや世間の声とかをものすごく気にする人だったと思うから。
自分が原因でこんなことになっているのがたまらないんじゃないかな。

続けて猫もため息をついています。
「やっぱ化け猫だな」との中也の言葉が思い出されます(笑)。

まるで小学校の職員室のように正座させられている二人。
太宰はともかく志賀さんまで。
小説の神様を正座させるとは。

「それでも文豪か!」
いえいえ、椅子を振り回す文豪もいらっしゃいますから。

ここでムシャきました。

狭い場所での生活を強いられればストレスたまるのも無理はない。

あぁ、まるでコロナ自粛の世の中のようです。

猫が言うには酒や嗜好品は人をだらけさせるから禁止なのだとか。
いや、普通に食材はいいんじゃないの?

かつおぶしのくだり、大好きだわ。
猫可愛い。
耳がぴくぴくするの可愛い。

「にっぎりめし! にっぎりめし!」
お前ら、子どもかw

そしてムシャの提案。
「農業をやりましょう!」

でた。
と思ったら、志賀さんも同じこと言ってて笑いました。

このまま放っておいたら米騒動が起きますよ、と言った時の猫の想像が。

酒を持っている中也は分かるけど。
秋声さん、猫に万歳させてどうするの?
人質ならぬ猫質?
石に食らいつく太宰。
椅子を振り回すオダサク。
(ここは犀星さんだともっと楽しかった)
安吾は斧。
まさに地獄絵図?
楽しそうだけど。

みんなが反対しているのに一人で話をすすめてしまうムシャ。
途中の志賀さんの「聞け」が笑いました。
強引だけど最後にはみんなで農業をやることに。
畑当番かな?
しかも食材を作る対決?

髪切りマッチに巻き込まれる猫w
猫、スフィンクスになる?

そしてCMがあけてみると。

なに、その畑!

「ようこそ! 帝国図書館園芸場」
雄大な自然を満喫してみませんか?

井戸・案内板
さあ、出発しましょう!

農地
広大な区画から好きな場所をどうぞ!

農業用倉庫
収穫できた農作物はこちらで管理!

牛舎
土を作るお手伝いに是非お使いください。

古里ロッジ
農具を各種用意しております。

農業支援窓口
肥料、調速機等の相談承ります。

本格的です。
でもここもアルケミストが作った場所なら、やっぱり屋内なのかな?
空は普通に空だけど。
空に見えているだけ?
どういう空間なんだろう。

っていうか。
肉とか魚とかものすっごいものを大量に用意してあるんですけど!
生ハムの原木もありますよ!

三羽烏はいつも一緒。

井戸から出てきた中也の言葉にしたがって米を作ることに。
中也、いやにコメ推してくるなと思ったら。
狙いは酒かい!

もうほんと、中也好き。

無頼派の作務衣。
志賀さんと詩人二人はつなぎ?
何気に参加している自然弓の二人も可愛い、牛引いてる。

腰が痛いと休んでいる太宰にムシャからの手紙。
アニメにも手紙機能が!
志賀に宛てた後で怒るよの手紙が太宰にもきた(笑)。
ゲームの中の手紙にもありましたよね。
文学館さんもこの手紙のことをツイートしていました。
筆跡も似ているらしいですね。
楽しい。

夕焼けをバックに志賀さんとムシャの二人。
いいですね~。
夕焼けの中の友情。

そして。
調速機!
そういう使い方なの?
調速機!?

ゲスい顔してる中也ですが。
安吾がお米を独り占め。
カレー100人前事件!
でも自分で作るんだから偉いです。
卵落として美味しそうに食べている横で腑抜け状態の中也(笑)。

一方の志賀チーム。
なぜモザイクw
もう笑うしか。

一瞬、モザイクがとけて……えぇ……?
それを食べる犀星さんも偉い。

結果発表~。

発表っていうか。
もうこの段階で勝負ついてると思いますが?
先行カットの安吾の太鼓はここだったんですね(笑)。

いやそれよりも!
先生、あの羊羹……お召し上がりになったんですか?
あ、でも先生は甘党でいらっしゃるから……。
実は一度倒れた後だったりして。

結果はまさかのダークホース。
自然弓の二人。
やったー、って喜ぶ二人可愛いな。

ここでかかったBGM、メインタイトルのアレンジがいいよね。

金沢名物「金沢カレー」。
これを見てから気づいたのですが。
スーパーのお惣菜コーナーにあったカツカレーに「金沢風カレー」と名前がついていました。
有名なのかな?

カレーなら志賀さんも白樺派カレー作ればよかったのにー!

3組でのカレー対決。
面白そうです。

まあ、これで館長代理もスフィンクスになるのは避けられたようです。

いつもの密談ルーム。

先生に志賀さんのことが嫌いとはっきり言っちゃう太宰。
先生、また気を遣っちゃうから。

でも志賀さんの批評はその通り。
彼の小説に比べれば自分のものはダメ。

ん?
先生?
何か青い炎?

「僕には芸術というものがとんと理解できない」

このセリフ、どこかで聞いたことあります。

っていうか!
先生ー!
えぇえええええ!?

ここでタイトル
「地獄変」

炎と、左上に黄色くいるのは……猿?
猿には見えないけど、モチーフから言えば猿?
勾玉みたい。

ちょっと、楽しい農作業はなんだったの?
最後にきていきなりこれ?

転生している文豪が囚われるとこうなるんですね。
そうして自身の作品の中に閉じ込められると。

あぁ、後編が怖い。

さ、お待ちかね。

文豪グルメ
[定番キャンプ飯カレイライス編]

今日はムシャ!

キャンプって……図書館内でのセット(笑)。
「帝國図書館野営記録」
野営って……。
いや、でも皆さん楽しそうです。

アヒージョとかおしゃれ。
しかし!
カレーライスじゃなくて
カレイとライス、お味噌汁付き!

えー、ちょっと違う。
しかもムシャ、真ん中のところしか食べてない。

手を合わせてごちそうさまをしている隣の志賀さんの顔(笑)。

これに関してはゲームの食堂回想にもありました。
真ん中しか食べないムシャの残りを志賀さんがもったいないからと食べていました。
アニメに関連してオダサクとムシャの回想も追加されていましたね。
こちらはオダサクが魚の食べ方を教えていました。
実際は残された身などは使用人が食べていたらしい、みたいな話はどこで見たんだっけ?
なんにしろ、華族様なのねと思ってしまうエピソードです。
でも本人は粗食を好んでいたとか?

「文豪とアルケミスト」ごはん帖
食堂のメニューに関してはこの本が楽しいです。
文豪の食エピソードやレシピまで載っています。


次の七話の後編。

多分、良秀が娘を助けるんだろうなとは思うのですが。
でも作品を正しく終わらせるには、娘が焼け死んで良秀が首をくくるんですよね。

先生が首をくくる。
もうその一点に私の気持ちは集中ですよ。

しかも太宰は首をくくる先生を見届けなきゃいけないんですか?
なにその悲壮な状況。

私だって考えたら震えますよ。
芥川に惚れたときはすでに彼は自殺していたわけで。
事実として、知識としてしかなかった自殺が。
アニメとはいえ目の前で起ころうとしているんですよ?
そう考えただけで震えます。
大好きな人の死を見届けるとか。
太宰、耐えられるの?

そんなことを考えながら日々を過ごしていました。
でも考えてみれば。
原作では首をくくるシーンは描写されていないんですよね。
良秀は首をくくって死んでいた、という過去形というか?

さすがにそういう直接なシーンはないにしても。
暗がりで足だけぶらーん、とかはあり得るかも?
生首出すくらいだから、足ぶらーんくらいはあり得るかも?

実際に自殺をした先生がまた自殺……。
それを太宰は完遂させなけらばならない。
良秀は物語の登場人物だけど、姿は先生なわけですから。

ほんと。
考えるだけで辛い……。

志賀さんの装像
晴舞台ニ煌メク – 志賀直哉 Lv.1
「テーブルに並べた料理は、最高の味に仕上がった」

志賀さんのこれしかなかった。
ムシャのもない。
運動会の応援団っぽいのとか楽しそうだったよね。



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